明日から韓国の平昌(ピョンチャン)でオリンピックが開催される。
日本選手はどれくらい頑張れるのかな?
期待されるとメダルが取れない・・・・そんな繰り返しの気がする。
可能性があるのは、スピードスケートの女子くらいかなぁ?
スキージャンプの高梨選手は今シーズン勝っていないから、金メダルは無理でしょう。
メダルが獲れれば御の字じゃないかな?
そう言えば2月7日の記事にこんなのがあった。
『恥さらしマーケティングというリスク』
http://tomoyasuzuki.jugem.jp/?eid=1005
東京大田区の町工場が開発し、ジャマイカチームに提供した、通称「下町ボブスレー」の話。
結論として「遅い、安全でない、検査不合格」といった事が露呈してしまい、
大田区の町工場ブランド価値を世に知らしめるどころか、逆に落とす結果になってしまった。
僕は何年も前から、ずっとこの話に注目していた。
前回の五輪の時に、レギュレーションチェックで引っかかり
今回も一回で通過せず、3度目にやっと通過すると言うもの。
この経緯は下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイト
http://bobsleigh.jp/180207-2
に掲載されています。
でも僕は単純に『素人の見よう見真似』にしか見えなかった。
物を作るという手先の技術や、加工の技術は多分世界一と言っても過言じゃないでしょう。
日本人の手作り品は、どんなものでも素晴らしいですからね。
ところが、その物作りの根底にある『経験値』や『感覚』『勘』みたいなものは
数値やデーターでは得られないものがある。
数値化してもせいぜい95%、最後に物を言うのが残りの5%だったりするのです。
これが物作りの面白さであり、職人の腕の見せ所なのです。
下町のボブスレーは、レシピ通りに料理したけれど、
肝心の火加減や、調味料を入れるタイミングなどの職人の勘の部分で
経験が足りなかったんじゃないかな?
数値だけチャンピオンデータを示したところで、
ユーザーに信用されなければ採用して貰えない。
これは普通の反応だと思うけれど・・・・
キャリア数年の人間が、長い歴史の上で働く職人に勝てる訳がない。
僕の居た会社でも同じような事がありました。
経験値が無い、数値やシミュレーションだけで、結果が出ない装置。
単なる『素人の見よう見真似』です。
プロフェッショナルと、アマチュアの違いといっても良いでしょう。
結局、ジャマイカはラトビアのBTC社製ソリを使用する事に踏み切った。
損害賠償訴訟で勝った所で、評判が落ちた下町の町工場のイメージは変わらないでしょうね。