今年、最初の大船渡。
いつの間にか、大船渡の事が気になってばかりの生活。
3月中旬から、いよいよ芝居の稽古が立ち稽古に入る予定で
公演のある6月下旬まで、土日はほぼ稽古に費やされる。
その他にサッカーの大会やリーグ戦も始まったりで、
これからしばらくの間は、旅行なんて行ける状況じゃなくなる。
そんな事もあって、11月に行ったきりなので年明けから
大船渡のお年寄りに会いに行こうと、計画していた。
今回は車で行くには道路の凍結が怖いので、新幹線を利用。
東京から一ノ関へ行き、一ノ関から大船渡線に乗り換えて、気仙沼まで行き、
線路を失った気仙沼~大船渡間は気仙沼線・大船渡線BRTで大船渡まで行くルート。
東京から一ノ関新幹線
大宮
那須高原あたりでは雪景色
福島~仙台間は殆ど雪が無かった
一ノ関~気仙沼一ノ関駅
大船渡線
このあたりも残雪はちらちら程度
山間に入るとさすがに残雪が多い
気仙沼駅前
その大船渡線の中で、俳優の渡辺謙さんが僕の正面に座っていました。
来ている物が違うので気が付いたのですが、プライベートであろうし
車内にいる乗客は、気が付かずにいるから、下手に声をかけると
迷惑かなって思って、写真も撮れなかった。
渡辺謙さんは復興支援のために、気仙沼でお店を開いて頻繁に
気仙沼に通っているらしく、彼の志は僕にも似たようなものがあるって思った。
謙さんは気仙沼からタクシーに乗って、消えて行きました。
僕は気仙沼でBRTに乗り換えて、
陸前高田を抜けて大船渡まで約一時間ちょっとの道のり。
気仙沼の市街地は、やっと街づくりが始まった感じ。
陸前高田は相変わらずかさ上げをやっていて、街が出来る気配がない。
大事なのはそこで住んでいた人たちが、早く生活できるようにすることなのに
政治や自治体が絡むと、利権やらで人間の事は後回しになっちゃうのでしょうね。
広田半島は震災で道路が流され孤立した場所。
この辺りはやっと道路が出来た感じ。
碁石海岸付近の眺め。BRTから見るとまた違って見える。
高台移転した細浦
下船渡から大船渡湾入り口の堤防が見えるやっと大船渡に到着
大船渡に着いて、最初に『神菜月』と言う店でランチ。
ここのマスターに東京の酒を土産に持って行って、
『夜にまた飲みに来るから…』と言って店を後にした。
その後は目的地の復興住宅の河原アパートに向かった。
集会所に着いたけど誰も居なくて、勝手に入っちゃったけれど、すぐに世話人の平山さんと坂本さんが着てくれて再会を果たした。
おばあちゃん達には『雛あられ』を15人分持って行った。
おばあちゃん達が集まったところで、そのお土産を渡したら、みんな喜んでくれて、本当に良かった。
川原アパートから見える夕日
裏山にある賀茂神社へ行き、境内に飾ってあるひな人形を扉越しに見て、
高台から街の変わる様子を確認。
つい3か月前にあった建物が無くなったり、逆に新しい建物が出来て居たり…
被災した時に避難した場所へ案内されて、街を見下ろしてきた。
ホテルにチェックインして、夜は約束した『神菜月』で酒を飲みながら、美味しい焼き鳥と、マスターの自慢料理を堪能して満腹。
マスターと大船渡の話やお店の事など、色んな話をして楽しかった。
明日は、川原アパートの人たちと一緒に越喜来(おきらい)にある『ビアン』と言う喫茶店の『いちごパフェ』を食べに行く予定。
楽しみだなぁ・・・・