今日はまた台本を読みながらの稽古。
今年に入って4回目、年末の2回から通算して6回目になる。
それなのに相変わらず殆どの人は、台本の台詞を読んでいるだけ。
せめて台本を読んで、どういう状況で、どんな気持ちで台詞を言うのか?
それくらいの『役作り』をして来て欲しいですね。
特に女性は棒読みのセリフの人ばかり。
それと、この台本の台詞のやり取りの面白さを理解していない。
これをお笑い芸人にやらせたら、相当面白いコントになるんじゃないか?
そんな事を思う、シーンがいくつもあるんですけどねぇ・・・・
帰りは座長と一緒になって、そんなお笑い芸人の話をしながら帰ってきた。
以前は、お笑い芸人なんて馬鹿にしていたのだけれど、
最近、コントの視かたを変えて『話術』に注目して観るようになった。
そうしたら、売れているお笑い芸人の凄さが判ってきましたね。
まず絶妙の『テンポ』に加えて、緩急をつける『間』。
一本調子のコントは面白くない、と言うより飽きちゃう。
ポンポンとテンポ良くセリフのやり取りをしたところに入る『間』。
これが、次のセリフを引き立てる。
芝居のセリフも同じなのだけれど、彼らは『笑い』を取らないとならない。
笑わせようと一生懸命にギャグをやっても、面白くないコントは沢山ある。
コントも一種の芝居なので、その中で常に『笑い』を取ると言うのは
凄く大変な事だなぁって、思うようになりました。
前に書いたけれど、最近のお笑いで好きなのはバイキングと言うコンビ。
バイきんぐ・・・「セールスマン」/『King』より
こんなお笑いが出来るようになりたいですね。
とは言え、我々の劇団はお笑い劇団じゃない。
おまけに、高齢者が多い下手くそな素人の劇団。
そう言った『プロのテクニック』とは違う部分で、何かを伝えたい。
それでも、一人一人が『プロのテクニック』を意識したら違うんですけどね。