『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、楽しく生きる事
周りにも笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

台本読み合わせ:座長という生き物

2024年09月01日 | 劇団ステージドア
昨日は台風の影響を心配して中止にした本読み稽古。

台風の影響が無かったようで肩透かしを喰らった感がありましたが、
今日は全員が集合して、座長を交えての台本の読み合わせ。

実は先週は座長の本読みの後に、配役による読み合わせを1回だけやったのですが、
その時の座長の要望や指示、役に対するイメージを聞いて解散したので、
今日はそれぞれ、それを踏まえた役作りを意識しての、2回目の読み合わせでした。

僕の役は頑固者でいつも怒っているジジイなので、
僕にいつも
『貴様ぁ・・・』
と怒鳴っていた、明治生まれの僕の面倒くさい祖父(ジジイ)のイメージで
先週の読み合わせでやってみたのですが、
『1幕はあまり元気にやらず、2幕から明るく変貌して行くように・・・』
と、座長から指示を受けて先週は帰っていた。
そもそも、僕には押し殺すようなトーンでの大人しい芝居は無理だと思っているけれど、
座長の指示を意識して、元々甲高い僕の声のトーンとか、
テンポを少し変えて、ゆっくり喋る練習をして行ったんですけれどね。

今日は、そのやり方で最後まで一回やったところで座長から
『なんで、そんな暗いんだ?』と言われて唖然・・・・愕然・・・
声にこそ出しませんでしたが、
『そうしろって言ったじゃねぇか(怒)』
と口元まで出かかった口応えを封印。
周りの皆も、僕がそういった指示を受けているのを知っているので、
僕のそういったリアクションにクスクスと笑い声が・・・・ちっくしょう!

きっと先週言ったことを忘れてるんだな・・・と思い直して、
『判りました、ちょっと変えてやってみます』
素直に聞いたふりをして、先週と同じセリフの言い回しで2回目に臨んだ。

すると、テンポよくセリフのやり取りが進んで、座長が
『いいじゃないか・・・テンポも良くなった』
と、お褒めの言葉を頂いたんですけれどね。
これを見て、またメンバーがクスクスと笑う・・・・。

そうなんですよ。
朝令暮改なんて、この劇団では当たり前
僕が口応えをしないのは、長年やっていてそういう事が多々あったから。
劇団の仲間も、そのあたりをよく理解している。
だから僕の場合、どんな役でも最低2~3種類のパターンを用意しているようになった。

稽古が終ったら、仲の良いリル殿が僕にこう言った。
『いつもの事ね、座長っていう生き物だから受け入れないと・・・』
と言われたのだけれど、
』と言わず『生き物』と表現したところに妙に納得して、
暗に『変えようとしても変わらない・・・』と言う意味で
そう表現した、リル殿の知的な部分を感じてしまったのでした・・・。
しかし彼女のそんな言葉に納得した半面
『いつも口応えするのは、貴女だけだよ』
という言葉が、僕の頭を過ぎったのでした(笑)

劇団が楽しいのは、こういうやり取りがあるからなんでしょうね。
コメント
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