後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「ホテルの思い出(11)ザ・ウインザーホテル洞爺の有為転変」

2024年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は北海道のザ・ウインザーホテル洞爺をご紹介したいと思います。このホテルは洞爺湖を見下ろす山の上に建っています。周囲の風景が良く、その上内装が華麗で美しいホテルです。2014年12月10日に泊りました。ウインザーホテル洞爺は絨毯が厚く、その模様が落ち着いた美しい柄で感動的でした。その上ホテル内の壁紙や装飾が実に華やかです。ケバケバしくない品の良い華やかさです。そこでホテルの外観と内装の写真をお送りします。華麗な内装の美しさもお楽しみ下さい。外観の写真以外は家内が撮った写真です。
最後の写真は私どもが食べた朝食です。窓の下に洞爺湖が広がっています。
さてウインザーホテル洞爺の内装は華麗です。しかしそのかげには経営の破たんによる有為転変があったのです。
そんな苦難の歴史があったような気配を感じさせない従業員の態度には別の意味で非常に感動しています
それでは、http://biz-journal.jp/2014/05/post_4766_2.html  よりの抜粋を以下にお送り致します。
このホテルには有為転変の歴史があり、経営が破綻した北海道拓殖銀行の乱脈融資により生まれたと「バブルの殿堂」としても知られていました。
不動産会社カブトデコムの子会社エイペックスが700億円を投じて1993年6月に開業した会員制の高級ホテルのエイペックス洞爺が前身でした。
イタリア産の大理石張りのロビーなど贅を尽くした建物は、バブルならではの産物でした。
 しかしバブルは崩壊し、同ホテルのオープンを境にして、巨額融資した拓銀とカブトデコムの関係が悪化します。
カブトデコムの創業者・佐藤茂氏の手形訴訟事件や拓銀幹部の背任問題などの不祥事が続出したのです。そして97年11月、バブル崩壊で多額の不良債権を抱えた拓銀が破綻しました。エイペックスも98年3月に自己破産を申請しました。負債総額は949億円に上ったのです。
そんな中、同ホテルに救済の手を差し伸べたのがセコムだった。2000年、セコムグループのセコム損害保険の子会社、十勝アーバンプロパティーズがホテルの土地・建物を60億円で購入し、施設を改装してザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパと名前を変え、2002年6月に営業を再開したのです。
2014年4月2日、セコムは土地・建物と、保有株式を全て売却すると発表します。同日、売却先の明治海運と基本合意書を締結しました。
2014年3月24日、新会社の株式会社ザ・ウインザー・ホテルズインターナショナル(北海道洞爺湖町、代表取締役社長 丹生雅之 明治海運取締役)を設立しました。不動産及び新会社の株式が明治海運に譲渡され、同年7月1日より明治海運グループとなったのです。

以上いろいろ煩雑な経過をご紹介したのは日本のバブル経済の崩壊の混乱と悲劇を忘れないようにと祈るからです。ウインザーホテル洞爺は一つの例に過ぎません。日本中で同じような悲劇が起きたのです。
ウインザーホテル洞爺の楽しい思い出とともに私は日本のバブル崩壊の悲しみを忘れません。華麗な観光ホテルのほとんどは一方で苦難の道を歩んだのです。嗚呼。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人) 

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