仕事をやめて老境にいたると自由時間が豊富にあります。そこでついコンピューターの前に座って時間を過ごすことになります。
山林の中に住んでいるある友人から、ほぼ十年前にブログを書きなさいと言われ、その方法を丁寧に教わりました。
それ以来、毎日のように雑文を書いては掲載してきました。
数年前からはFace Book やSNSの趣味人倶楽部やBYOOLという3つのクラブの会員になって日記やコラムを書いています。
このようなネット生活が楽しいのです。
老境になって昔のことを思い出していろいろ書くことは楽しいものです。また、それを多くの方々が読んで下さるのが嬉しいのです。
その上、心温まるコメントを頂けるのです。感謝の気持がおのずから湧き出てきます。
勿論、少数ながら気分が悪くなるコメントも来ます。でも老人ボケの私はすぐ忘れてしまいます。誰も彼も、みんな、みんな間も無く土に還るのですから、老境は波風も無く、淡々と流れていくものです。
あらためて考えてみるとネット生活は間違いなく老境を楽しくしてくれます。
今日はネット生活を楽しむために私自身が守ろうとしているたった一つの鉄則をご紹介したいと思います。
それは掲載する文章を書いている時、これを読んで下さる方々を想像して感謝しながら書くことです。
こんな雑駁な文章を読んで下さり有難う御座いますと念じながら書くようにしています。
これだけです。これがネット生活を楽しむために私自身が守ろうとしているたった一つの鉄則なのです。
感謝していますと露骨に書かなくてもそれは行間に滲み出ると信じています。
このように書くと立派なものですが、自分も人間なのでこの鉄則を忘れ、他人の気持ちを悪くすることも書いてしまうこともあります。
まだまだ至らない自分ですが、どうぞ寛大なお気持ちでよろしくお願いいたします。
さてこの鉄則はどこから育って来たのでしょうか。何時ものように昔話でごめんなさい。
若い頃、ルース・ベネディクトの「菊と刀」という本を読みました。若い人はご存知ないかも知れませんが、戦後の日本でよく売れた有名な本です。比較文化人類学を素人にも完全に分かるように、易しく、優しく書いた本でした。
この本に次のような文章があったのです。
「世界中の民族文化には優劣は無い」という一節です。勿論、民族にも優劣などありません。この文章は敗戦で打ち沈んでいた日本人を鼓舞したのです。この本がベストセラーのように長い間、本屋さんの店頭に並べてあったのを記憶しています。
それ以来、「世界中の民族文化には優劣は無い」が私の座右の銘になりました。人生のいろいろな場面でこの文章を拡大解釈して使ってきました。
この拡大解釈の一つに、「私の文章を読んで下さる方々には優劣を付けずに平等に感謝すべし」という考えがあります。
そして、「私の文章を読んで、送って下さるコメントには優劣はありません。平等に感謝すべし」ということになります。
これがネット生活を楽しむためのたった一つの鉄則なのです。
しかしこの世は鉄則通りにはいかないこともあります。たまにですが不愉快なコメントが来ます。
もうネット生活から足を洗おうという気分になります。
そういう時こそ、「下さるコメントには優劣はありません。平等に感謝すべし」という呪文をとなえます。
老境に至って社会と隔絶してしまうと、ネットを通して出来る人々との絆は私にとっては非常に大切なものです。貴重なものです。
特に足腰が弱って外国旅行にも行けなくなると、Face Bookを通して、いろいろな外国に住んでいる方々と直接会話が出来るのも大変楽しいものです。ブラジルやフランスやスペインやドイツに住んでいる日本人と交流出来るのです。
台湾や韓国や中国やタイ、インドネシア、シンガポール、などのアジアの国々の方々との交流も深い楽しみです。
そして最後になりましたが、最も嬉しいのは日本の各地に住んでいる方々から地方、地方の文化を背負ったコメントを頂くことです。
とかく、老境になって視野が狭くなるのを逆に広げてくれるのです。
老境をすごく楽しくしてくれるのはネット生活です。
今日の挿し絵代わりの写真は先日、神代植物公園で撮った草花の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
山林の中に住んでいるある友人から、ほぼ十年前にブログを書きなさいと言われ、その方法を丁寧に教わりました。
それ以来、毎日のように雑文を書いては掲載してきました。
数年前からはFace Book やSNSの趣味人倶楽部やBYOOLという3つのクラブの会員になって日記やコラムを書いています。
このようなネット生活が楽しいのです。
老境になって昔のことを思い出していろいろ書くことは楽しいものです。また、それを多くの方々が読んで下さるのが嬉しいのです。
その上、心温まるコメントを頂けるのです。感謝の気持がおのずから湧き出てきます。
勿論、少数ながら気分が悪くなるコメントも来ます。でも老人ボケの私はすぐ忘れてしまいます。誰も彼も、みんな、みんな間も無く土に還るのですから、老境は波風も無く、淡々と流れていくものです。
あらためて考えてみるとネット生活は間違いなく老境を楽しくしてくれます。
今日はネット生活を楽しむために私自身が守ろうとしているたった一つの鉄則をご紹介したいと思います。
それは掲載する文章を書いている時、これを読んで下さる方々を想像して感謝しながら書くことです。
こんな雑駁な文章を読んで下さり有難う御座いますと念じながら書くようにしています。
これだけです。これがネット生活を楽しむために私自身が守ろうとしているたった一つの鉄則なのです。
感謝していますと露骨に書かなくてもそれは行間に滲み出ると信じています。
このように書くと立派なものですが、自分も人間なのでこの鉄則を忘れ、他人の気持ちを悪くすることも書いてしまうこともあります。
まだまだ至らない自分ですが、どうぞ寛大なお気持ちでよろしくお願いいたします。
さてこの鉄則はどこから育って来たのでしょうか。何時ものように昔話でごめんなさい。
若い頃、ルース・ベネディクトの「菊と刀」という本を読みました。若い人はご存知ないかも知れませんが、戦後の日本でよく売れた有名な本です。比較文化人類学を素人にも完全に分かるように、易しく、優しく書いた本でした。
この本に次のような文章があったのです。
「世界中の民族文化には優劣は無い」という一節です。勿論、民族にも優劣などありません。この文章は敗戦で打ち沈んでいた日本人を鼓舞したのです。この本がベストセラーのように長い間、本屋さんの店頭に並べてあったのを記憶しています。
それ以来、「世界中の民族文化には優劣は無い」が私の座右の銘になりました。人生のいろいろな場面でこの文章を拡大解釈して使ってきました。
この拡大解釈の一つに、「私の文章を読んで下さる方々には優劣を付けずに平等に感謝すべし」という考えがあります。
そして、「私の文章を読んで、送って下さるコメントには優劣はありません。平等に感謝すべし」ということになります。
これがネット生活を楽しむためのたった一つの鉄則なのです。
しかしこの世は鉄則通りにはいかないこともあります。たまにですが不愉快なコメントが来ます。
もうネット生活から足を洗おうという気分になります。
そういう時こそ、「下さるコメントには優劣はありません。平等に感謝すべし」という呪文をとなえます。
老境に至って社会と隔絶してしまうと、ネットを通して出来る人々との絆は私にとっては非常に大切なものです。貴重なものです。
特に足腰が弱って外国旅行にも行けなくなると、Face Bookを通して、いろいろな外国に住んでいる方々と直接会話が出来るのも大変楽しいものです。ブラジルやフランスやスペインやドイツに住んでいる日本人と交流出来るのです。
台湾や韓国や中国やタイ、インドネシア、シンガポール、などのアジアの国々の方々との交流も深い楽しみです。
そして最後になりましたが、最も嬉しいのは日本の各地に住んでいる方々から地方、地方の文化を背負ったコメントを頂くことです。
とかく、老境になって視野が狭くなるのを逆に広げてくれるのです。
老境をすごく楽しくしてくれるのはネット生活です。
今日の挿し絵代わりの写真は先日、神代植物公園で撮った草花の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)