日本の軍備をどの程度にするべきかという問題は難しい問題です。
しかし衰退したと言われるイギリスに比較して見ても、日本の軍備は少し増強し、兵員の訓練を強化し、実戦能力を高めておく必要があります。
例えばイギリス海軍は1隻の航空母艦と4隻の大型原子力潜水艦を持っています。この潜水艦からは核弾頭搭載の長距離ミサイルが発射できるのです。2007年の時点では、88隻の艦艇と23隻の支援艦を運用しています。これに較べると日本の海軍は小さすぎるようです。
ところで日本の軍事作戦は現在も将来も同盟国アメリカとの共同作戦になります。
イギリスも同様で常にNATO軍の一メンバーとして海外の軍事作戦に参加しています。アフガン戦争、イラク戦争やボスニア戦争、コソボ戦争など全てはアメリカ軍との共同作戦でした。誤解を恐れず書けばアメリカ軍主導の作戦に参加してアメリカ軍を支援して来たのです。ドイツ軍も同様です。
イギリス単独で戦争をしたのは1982年のフォークランド戦争だけです。
この国際軍事情勢を考えると日本もアメリカ軍の支援作戦しか考えられません。
仮想敵国が日本へ上陸する可能性は非常に小です。すると東アジアにおける軍事行動は海軍と空軍が主になると思います。
昨日から大規模なロシア海軍と中国海軍の軍事演習が始まっています。その上、中国もロシアも太平洋艦隊の増強計画を実施中なのです。
中国とロシアがアメリカ海軍と空軍の作戦能力に対して挑戦しようとしているのです。
この場合、日本のなすべきことは2つあります。
一つは練度の高い韓国海軍とアメリカ海軍との3国共同演習を徹底的に実行することです。
第二はアメリカの支援をする場合、日本は海軍力を増強したほうが良いと思われます。
空軍は日本にあるアメリカ軍の飛行場から発進する戦闘機、爆撃機、輸送機で充分過ぎるようです。
しかし日本の海軍は軍事衛星との連携も含めて作戦能力が劣っているようです。今回の北朝鮮の人工衛星打ち上げの時、韓国のイージス艦が打ち上げを検知出来たのでが、日本は検知出来なかったのです。
航空母艦や大型潜水艦の建造計画も含めて、真剣に検討すべき時期に来ているのではないでしょうか?下にイギリス海軍の写真を示します。
皆様のご意見を頂ければ嬉しく存じます。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
・イギリス海軍の原子力潜水艦です。核弾頭ミサイルを発射出来ます。
・イギリス海軍の航空母艦です。主に軍用ヘリコプターを搭載しています。
したはペルシャ湾に展開しているイギリス海軍の戦艦です。
参考資料:
イギリス海軍 (Royal Navy) は水上艦隊 (Surface Fleet)・潜水艦隊 (Submarine Service)・艦隊航空隊 (Fleet Air Arm) と、海兵隊 (Royal Marines)、補助艦隊 (Royal Fleet Auxiliary)、海上予備軍 (Royal Maritime Auxiliary Service) などの予備艦隊で構成されている。2007年の時点で、88隻からなる艦隊がイギリス海軍によって運用されており、補助艦隊の23隻がこれを支援している[7][8]。イギリス海軍はアメリカ海軍やフランス海軍と肩を並べる世界的な展開能力を持つブルー・ウォーター・ネイビーの1つに数えられる[9]
国防戦略見直しによって、現在はディーゼル・エレクトリック式機関を有する沿岸型潜水艦 (Hunter-Killer Submarine) が退役し、戦略型原子力潜水艦 (SSBN) など原子力推進で統一されており、イギリス海軍のヴァンガード級原子力潜水艦はイギリスの核抑止力という責務を負っている。