私は戦後に出来たばかりの新制中学校の二期目の入学者でした。そこではアメリカ社会の自由と平等を教わりました。個人の尊厳と人権の重要性を教わりました。
民主政治とはどのようなものかも教わりました。三権分立や政教分離も教わりました。
新制中学校には昭和23年から昭和26年までの3年間在学していました。たった3年間でしたが私の「ものの考え方」を決定してしまったのです。その理想の国に憧れて、大学を卒業してからアメリカに留学しました。費用は一切フルブライト制度などによってアメリカ側が出してくれたのです。
オハイオに住んでみると人々はみな親切で礼儀正しく、アメリカは想像通りの理想社会でした。
この若い時の経験から私はアメリカこそ世界一の国だと信じて来ました。
しかしトランプ大統領になってから私のアメリカ像が破壊されたような気分なのです。
第一に彼はアメリカ社会の良識を踏みにじり、社会を分断し、国際関係では平和的な協調主義を止めました。
アメリカ一国だけが良ければよいのです。自国の金銭的利益だけを優先した露骨な外交政策なのです。
その上、彼には人徳が無いのです。
側近や政府の高官が次々離反して去っていくのです。
少し古い情報ですが昨年の8月までトランプ大統領のもとを去って行った人々を下記に示します。
アメリカの 辞任・解任の一覧
https://blog.goo.ne.jp/hatokaku/e/3b8890e978ba6d9e3365588c8bc97844
米トランプ大統領周辺の辞任・解任〔×:解任、▲:辞任、○:任命〕
2016/11/18 辞任▲ クラッパー米国家情報長官が辞表(辞任は2017/01)
2017/01/20 解任× イエイツ司法長官代行を解任(僅か10日間の運命)
2015/02/10 辞任▲ タルーロFRB理事(64)が4月初めに辞任
2017/02/13 辞任▲ フリン大統領補佐官(国家安全保障)が辞任
2017/02/17 辞退△ ワーウォード退役中将にフリンの後任を断わられる
2017/03/08 辞任▲ ダニエル・ラッセル国務次官補(3年半東アジア担当)
2017/03/11 解任× バララNY連邦検事が解任される
2017/03/31 辞任▲ ケイティ・ウォルシュ次席補佐官が辞任
2017/04/06 解任× バノン首席戦略官をNSC常任委員から外した
2017/05/13 解任× コミーFBI長官を解任
2017/05/17 任命○ ミュラーを米司法省が特別検察官に任命
2017/05/18 辞任▲ マイク・ダブキ(47)米WH広報部長が辞表
2017/06/01 辞任▲ マスクが大統領助言委員会の委員を辞任
2017/07/19 辞任▲ ショーブ倫理局長辞任(2017/07/06発表)
2017/07/22 辞任▲ スパイサー報道官8月一杯で辞任
昨年8月から今年の8月までの辞任も上のリストの同じような人数です。大物では前のティラーソン国務長官が今年の4月に辞め、ポンテオ氏が後任になりました。
そして今年の秋にはホワイトハウス法律顧問、ドン・マギャン法律顧問が辞任するのです。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-45351736
これだけ側近や政府の高官が辞める原因は一言で言えばトランプ大統領に人徳が無いからです。
そしてこの事はアメリカ中の350社の新聞社を敵にしてしまったのです。
その詳細は次のこの欄の記事にあります。
『米国350以上の新聞社、社説で一斉にトランプ氏非難』(2018年08月21日、掲載記事)
この記事の冒頭部分だけを再び掲載します。
・・・トランプ大統領になってからアメリカの社会は揺れ動いています。社会の分断が起きているといいます。トランプ大統領一派のアメリカの利益だけを考える人々と国際社会の協調と平和的話合いを重視する人々に分断してしまったのです。
トランプ大統領は躊躇することなく地球環境の悪化を防ぐパリ協定から脱退しました。貿易のTPP協定から脱退しました。NATO加盟国のドイツ、フランス、ドイツなどへ軍事費の増加を要求しました。アメリカさえ良ければ国際社会が混乱してもよいという考えなのです。メキシコからの不法移民を防止するため高い壁を作ると主張します。移民の人権を無視して、不法移民の家族を引き離し送還しようとしました。
これらの政策は従来の良識的なアメリカの伝統を無残にも打ち砕いてしまったのです。
このトランプ大統領の独裁的な権力行使にアメリカの350以上の新聞社が社説でトランプ大統領を民主主義を踏みにじっていると非難したのです。
トランプ大統領は全米の350社の新聞社を敵に回したのです。
その上、Face Bookなどの大手の社会ネットワークサービス(SNS)などもニセ情報を流していると攻撃したのです。
このようにアメリカの大統領が全米の350以上の新聞社を攻撃し敵対することは歴史上初めてのことです。それは民主主義の根幹である言論の自由への攻撃なのです。
アメリカ社会は揺れ動いています。以下省略します。・・・
このように問題の多い大統領ですが2期8年の任期を全うする勢いです。
アメリカの大統領には大きな権力が制度上与えてあるからです。
大統領の選出には国民による直接選挙と、その結果に従って、各州に割り当てた人数の代表者による間接選挙が2年間にわたって慎重に実施されます。この2年間の丁寧な選挙で選ばれた大統領なので外交や軍事における独裁的な権限が与えられているのです。ですからトランプ大統領はこの権限を行使しているだけなのです。
アメリカは法治国家なのです。
安保体制の費用分担や日米貿易にも大きな問題が起きつつあります。それにしても困ったものです。
今日の挿し絵の写真は順々にフランスの自由の女神像、ニューヨークの自由の女神像、東京の自由の女神像、 青森県にある自由の女神像です。
自由の女神像は世界各国にあありますが、日本では東京、青森県おいらせ町、函館市、石巻市、郡山市、横浜市、武蔵野市などにあります。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
民主政治とはどのようなものかも教わりました。三権分立や政教分離も教わりました。
新制中学校には昭和23年から昭和26年までの3年間在学していました。たった3年間でしたが私の「ものの考え方」を決定してしまったのです。その理想の国に憧れて、大学を卒業してからアメリカに留学しました。費用は一切フルブライト制度などによってアメリカ側が出してくれたのです。
オハイオに住んでみると人々はみな親切で礼儀正しく、アメリカは想像通りの理想社会でした。
この若い時の経験から私はアメリカこそ世界一の国だと信じて来ました。
しかしトランプ大統領になってから私のアメリカ像が破壊されたような気分なのです。
第一に彼はアメリカ社会の良識を踏みにじり、社会を分断し、国際関係では平和的な協調主義を止めました。
アメリカ一国だけが良ければよいのです。自国の金銭的利益だけを優先した露骨な外交政策なのです。
その上、彼には人徳が無いのです。
側近や政府の高官が次々離反して去っていくのです。
少し古い情報ですが昨年の8月までトランプ大統領のもとを去って行った人々を下記に示します。
アメリカの 辞任・解任の一覧
https://blog.goo.ne.jp/hatokaku/e/3b8890e978ba6d9e3365588c8bc97844
米トランプ大統領周辺の辞任・解任〔×:解任、▲:辞任、○:任命〕
2016/11/18 辞任▲ クラッパー米国家情報長官が辞表(辞任は2017/01)
2017/01/20 解任× イエイツ司法長官代行を解任(僅か10日間の運命)
2015/02/10 辞任▲ タルーロFRB理事(64)が4月初めに辞任
2017/02/13 辞任▲ フリン大統領補佐官(国家安全保障)が辞任
2017/02/17 辞退△ ワーウォード退役中将にフリンの後任を断わられる
2017/03/08 辞任▲ ダニエル・ラッセル国務次官補(3年半東アジア担当)
2017/03/11 解任× バララNY連邦検事が解任される
2017/03/31 辞任▲ ケイティ・ウォルシュ次席補佐官が辞任
2017/04/06 解任× バノン首席戦略官をNSC常任委員から外した
2017/05/13 解任× コミーFBI長官を解任
2017/05/17 任命○ ミュラーを米司法省が特別検察官に任命
2017/05/18 辞任▲ マイク・ダブキ(47)米WH広報部長が辞表
2017/06/01 辞任▲ マスクが大統領助言委員会の委員を辞任
2017/07/19 辞任▲ ショーブ倫理局長辞任(2017/07/06発表)
2017/07/22 辞任▲ スパイサー報道官8月一杯で辞任
昨年8月から今年の8月までの辞任も上のリストの同じような人数です。大物では前のティラーソン国務長官が今年の4月に辞め、ポンテオ氏が後任になりました。
そして今年の秋にはホワイトハウス法律顧問、ドン・マギャン法律顧問が辞任するのです。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/bbcworldnewsjapan/world/bbcworldnewsjapan-45351736
これだけ側近や政府の高官が辞める原因は一言で言えばトランプ大統領に人徳が無いからです。
そしてこの事はアメリカ中の350社の新聞社を敵にしてしまったのです。
その詳細は次のこの欄の記事にあります。
『米国350以上の新聞社、社説で一斉にトランプ氏非難』(2018年08月21日、掲載記事)
この記事の冒頭部分だけを再び掲載します。
・・・トランプ大統領になってからアメリカの社会は揺れ動いています。社会の分断が起きているといいます。トランプ大統領一派のアメリカの利益だけを考える人々と国際社会の協調と平和的話合いを重視する人々に分断してしまったのです。
トランプ大統領は躊躇することなく地球環境の悪化を防ぐパリ協定から脱退しました。貿易のTPP協定から脱退しました。NATO加盟国のドイツ、フランス、ドイツなどへ軍事費の増加を要求しました。アメリカさえ良ければ国際社会が混乱してもよいという考えなのです。メキシコからの不法移民を防止するため高い壁を作ると主張します。移民の人権を無視して、不法移民の家族を引き離し送還しようとしました。
これらの政策は従来の良識的なアメリカの伝統を無残にも打ち砕いてしまったのです。
このトランプ大統領の独裁的な権力行使にアメリカの350以上の新聞社が社説でトランプ大統領を民主主義を踏みにじっていると非難したのです。
トランプ大統領は全米の350社の新聞社を敵に回したのです。
その上、Face Bookなどの大手の社会ネットワークサービス(SNS)などもニセ情報を流していると攻撃したのです。
このようにアメリカの大統領が全米の350以上の新聞社を攻撃し敵対することは歴史上初めてのことです。それは民主主義の根幹である言論の自由への攻撃なのです。
アメリカ社会は揺れ動いています。以下省略します。・・・
このように問題の多い大統領ですが2期8年の任期を全うする勢いです。
アメリカの大統領には大きな権力が制度上与えてあるからです。
大統領の選出には国民による直接選挙と、その結果に従って、各州に割り当てた人数の代表者による間接選挙が2年間にわたって慎重に実施されます。この2年間の丁寧な選挙で選ばれた大統領なので外交や軍事における独裁的な権限が与えられているのです。ですからトランプ大統領はこの権限を行使しているだけなのです。
アメリカは法治国家なのです。
安保体制の費用分担や日米貿易にも大きな問題が起きつつあります。それにしても困ったものです。
今日の挿し絵の写真は順々にフランスの自由の女神像、ニューヨークの自由の女神像、東京の自由の女神像、 青森県にある自由の女神像です。
自由の女神像は世界各国にあありますが、日本では東京、青森県おいらせ町、函館市、石巻市、郡山市、横浜市、武蔵野市などにあります。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)