最近のマスコミは何故か急に日韓友好ムードに変わりました。岸田外務大臣と韓国の外務大臣が会談したり、額賀日韓友好議員連盟会長が朴大統領を訪問した記事が大きく出ていました。そして先の日韓友好50周年記念会議に東京では安倍総理が出席し、ソウルでは朴大統領が出席し、両国の未来志向的な協調の重要性を訴えていました。
そのようなニュースを大々的に流し、日韓関係の咽喉に刺さったトゲには一切触れないようです。この変化の一つの原因はアメリカの要請です。日米韓3国の軍事同盟を緊密にし、南シナ海に軍事基地を作っている中国に対抗する必要性に迫られているのです。
このようなマスコミのムードの変化を感じ、私は二つのことを考えています。
ひとつはアメリカの軍事同盟の重視姿勢とそれに従っている日本と韓国の弱さです。
アメリカ軍は韓国に2万人以上、そして日本に5万人位駐留しています。その一方、日本の自衛隊は陸海空あわせて約25万人います。韓国も日本以上の兵員がいます。
これで北朝鮮や中国の侵入を防止しているのです。この厳しい現実を考えると日米韓の友好関係の維持が如何に重要か誰にでも理解出来る筈です。
安保関連法案を改正して日米同盟を強化し、膨張しつつあるロシアと中国の軍備強化に対抗しようとしている安倍政権にとっては日韓友好は避けて通れない政策のようです。
日韓友好ムードのマスコミを見て感じたもう一つのことはマスコミの信念の無さです。政府の方針が変わるとそれに追従するように態度を変える軽々しさを感じます。
日韓関係を悪化させるようなことをさんざん報道して扇動していたくせに最近は何も報道しなくなり静かになりました。
しかしマスコミの扇動的な体質は相変わらずで、その矛先は安保関連法案の審議の混乱ぶりと、ギリシャの財政危機に向けられています。
ヨーロッパ連合がギリシャを救う為に示した提案をギリシャ政府が拒否し、いよいよギリシャ財政が破たんする日が迫ってきたのです。そしてギリシャはヨーロッパ連合から離脱してヨーロッパは大混乱に陥るのです。このような扇動的な報道ぶりなのです。
しかしギリシャが国家倒産しても日本へは殆ど関係が無いと言う人もいます。ギリシャの国債は無に帰しますが、日本人はギリシャの国債などごく少数の人しか買っていません。
ギリシャがヨーロッパ連合から脱落しても、それが日本へ大きな影響を与えるのでしょうか?
このような視点からの議論がマスコミに皆無なのがその扇動的体質の証明と思います。
ギリシャの国家倒産は株価を下げます。日本からギリシャへのいろいろな投資も回収出来なくなります。輸出品の代金の回収も困難になります。しかしその金額的損害がいくらになるのかという真面目な議論がないのです。
銀行の休業で貯金封鎖になり生活に困る人が沢山出てくるでしょう。お気の毒です。心から同情します。そういう人々を救済する方法もマスコミでは一切論じられていません。困ったものです。
さて日韓関係の問題に戻ります。私個人はあくまでも日韓友好の重要性を信じて来ました。それは私個人と韓国人の関係において、彼等は常に友好的だったからです。
戦後すぐに、少年だった私はよく近所の朝鮮人の家に遊びに行っていたのです。あるとき大な鍋一杯の牛肉を貰ったのです。この恩義が忘れられないのです。「汝の隣人を愛せ」という言葉も忘れられないのです。
一方韓国人の悪口を叫ぶ人は個人的に韓国人から酷い目にあったのでしょうか。それなら悪口を言うのも理解できます。
確かに韓国政府は尊敬出来ないような浅慮にもとづいた言いがかりをつけて来ます。
ですから二国間の政府の関係は個人的な好き嫌いだけで判断すべきではありません。
問題は「言いがかり」を受けたときにどのように反応するかという一点にあります。
可能なかぎり感情的にならないことが肝要です。そして日韓友好の為にはそのような言いがかりがとても邪魔になると諄々と話してあげることが重要です。
こちらが感情的にならない限り彼等も理解しようとします。その説明を途中で放棄して喧嘩になってきたというのが過去の不幸な二国間の関係だったと私は考えています。絶対に話し合いの努力を捨てない態度が双方の利益になると私は信じています。
韓国政府を世間知らずと言うかぎり彼等は日本人の説明を聞こうとはしません。それがニ国間の交渉を困難にしているのです。日本人はもっと大人であるべきと思います。
それにしてもマスコミの扇動的な報道ぶりは尊敬出来ません。
そんなことを感じさせる最近のマスコミの報道ぶりです。
今日の挿絵代わりの写真は三鷹市の「花と緑の広場」で一昨日撮って来た花々の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
そのようなニュースを大々的に流し、日韓関係の咽喉に刺さったトゲには一切触れないようです。この変化の一つの原因はアメリカの要請です。日米韓3国の軍事同盟を緊密にし、南シナ海に軍事基地を作っている中国に対抗する必要性に迫られているのです。
このようなマスコミのムードの変化を感じ、私は二つのことを考えています。
ひとつはアメリカの軍事同盟の重視姿勢とそれに従っている日本と韓国の弱さです。
アメリカ軍は韓国に2万人以上、そして日本に5万人位駐留しています。その一方、日本の自衛隊は陸海空あわせて約25万人います。韓国も日本以上の兵員がいます。
これで北朝鮮や中国の侵入を防止しているのです。この厳しい現実を考えると日米韓の友好関係の維持が如何に重要か誰にでも理解出来る筈です。
安保関連法案を改正して日米同盟を強化し、膨張しつつあるロシアと中国の軍備強化に対抗しようとしている安倍政権にとっては日韓友好は避けて通れない政策のようです。
日韓友好ムードのマスコミを見て感じたもう一つのことはマスコミの信念の無さです。政府の方針が変わるとそれに追従するように態度を変える軽々しさを感じます。
日韓関係を悪化させるようなことをさんざん報道して扇動していたくせに最近は何も報道しなくなり静かになりました。
しかしマスコミの扇動的な体質は相変わらずで、その矛先は安保関連法案の審議の混乱ぶりと、ギリシャの財政危機に向けられています。
ヨーロッパ連合がギリシャを救う為に示した提案をギリシャ政府が拒否し、いよいよギリシャ財政が破たんする日が迫ってきたのです。そしてギリシャはヨーロッパ連合から離脱してヨーロッパは大混乱に陥るのです。このような扇動的な報道ぶりなのです。
しかしギリシャが国家倒産しても日本へは殆ど関係が無いと言う人もいます。ギリシャの国債は無に帰しますが、日本人はギリシャの国債などごく少数の人しか買っていません。
ギリシャがヨーロッパ連合から脱落しても、それが日本へ大きな影響を与えるのでしょうか?
このような視点からの議論がマスコミに皆無なのがその扇動的体質の証明と思います。
ギリシャの国家倒産は株価を下げます。日本からギリシャへのいろいろな投資も回収出来なくなります。輸出品の代金の回収も困難になります。しかしその金額的損害がいくらになるのかという真面目な議論がないのです。
銀行の休業で貯金封鎖になり生活に困る人が沢山出てくるでしょう。お気の毒です。心から同情します。そういう人々を救済する方法もマスコミでは一切論じられていません。困ったものです。
さて日韓関係の問題に戻ります。私個人はあくまでも日韓友好の重要性を信じて来ました。それは私個人と韓国人の関係において、彼等は常に友好的だったからです。
戦後すぐに、少年だった私はよく近所の朝鮮人の家に遊びに行っていたのです。あるとき大な鍋一杯の牛肉を貰ったのです。この恩義が忘れられないのです。「汝の隣人を愛せ」という言葉も忘れられないのです。
一方韓国人の悪口を叫ぶ人は個人的に韓国人から酷い目にあったのでしょうか。それなら悪口を言うのも理解できます。
確かに韓国政府は尊敬出来ないような浅慮にもとづいた言いがかりをつけて来ます。
ですから二国間の政府の関係は個人的な好き嫌いだけで判断すべきではありません。
問題は「言いがかり」を受けたときにどのように反応するかという一点にあります。
可能なかぎり感情的にならないことが肝要です。そして日韓友好の為にはそのような言いがかりがとても邪魔になると諄々と話してあげることが重要です。
こちらが感情的にならない限り彼等も理解しようとします。その説明を途中で放棄して喧嘩になってきたというのが過去の不幸な二国間の関係だったと私は考えています。絶対に話し合いの努力を捨てない態度が双方の利益になると私は信じています。
韓国政府を世間知らずと言うかぎり彼等は日本人の説明を聞こうとはしません。それがニ国間の交渉を困難にしているのです。日本人はもっと大人であるべきと思います。
それにしてもマスコミの扇動的な報道ぶりは尊敬出来ません。
そんなことを感じさせる最近のマスコミの報道ぶりです。
今日の挿絵代わりの写真は三鷹市の「花と緑の広場」で一昨日撮って来た花々の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)