今日から北海道への旅の思い出を書きます。旧懐の情をかきたてる小樽や登別温泉、そして斬新なリゾートホテルのキロロとトマムへの旅です。13年前頃に行った旅でした。
小樽の街は観光客でにぎわっていました。大正時代の運河を復旧し、その周りの倉庫群に数多くの土産物店やレストランを入れたショッピングセンターががあります。ガラス細工やオルゴールや北海道の魅力的なお菓子類を揃えて売っている店もあります。
しかし小樽と言えば特高に拷問を受け29歳で殺されたプロレタリア文学者の小林多喜二のことを思い出します。小樽で商業学校、高等商業専門学校を出て、銀行員になった小林多喜二は「蟹工船」を書いて特高に狙われ出したのです。この本では資本家階級に徹底的に搾取される蟹工船での労働者の悲惨さを書いたのです。小林多喜二は小樽の寿司屋へ行ったそうです。その店は現在「多喜二」という名前になっております。
その店で寿司を食べながら私の胸には何故か旧懐の情が湧き上がってきました。
家内が撮った小樽の写真をお送り致します。1,2,3番目の写真の3枚です。
北海道への旅では登別温泉へも行きました。
温泉の善し悪しは、一に泉質と湯量、二に周囲の景観、三に宿の華麗さ、四にサービスの質、五に料理の美味さなどで決まります。そんな尺度で言えば登別温泉は北海道一と思います。他に匹敵するのは層雲峡温泉くらいです。
日本全国でみれば登別温泉は別府温泉、草津温泉、などと甲乙つけがたいと思います。
登別温泉の場所は千歳空港から西へ太平洋岸沿いに行った所にあります。苫小牧と室蘭の間です。高速道路があり交通の便利が良い温泉です。
泊った宿は石水亭という大規模な旅館でした。部屋も良く、バイキング形式の夕食も北海道の新鮮な野菜やサケなどが豊かな味わいを添えています。温泉の湯船は広く、露天風呂からは満天の星空が楽しめました。泉質はイオウで白くなった半透明の湯でやわらかい肌触りの湯でした。
下の写真は上から順に、宿の部屋の窓からの紅葉の景観と温泉の源泉地帯の地獄谷の風景です。地獄谷から上がる蒸気の白さが周りの紅葉を一層引き立てていました。4番目と5番目の写真をお送り致します。
さて最後に斬新なリゾートホテルのキロロとトマムをご紹介したいと思います。
キロロとトマムはアメリカ流の大規模で豪華な「リゾート・ホテル」です。
ラスベガスのタホー湖のそばにあるリゾートホテルなどアメリカでは3、4回、泊ったことはありました。広い森や湖にホテル棟が散在してしてシャトルバスやカートで移動します。ショッピング街がありレストランも数軒あります。敷地にはテニスコート、水泳プール、ゴルフ場、森歩きの遊歩道、スキー場など全ての遊びの用意がしてあります。夏の間、数日から数週間泊って自然相手の悠々とした生活を家族と共に楽しむのです。
それと同じような大規模で贅沢なリゾートホテルが北海道にもあります。キロロとトマムです。日本が高度成長していた頃に設計され建設された施設です。
2012年の6月に行き感動しましたので、次の年もう一度行き以ました。
キロロはアイヌ語で「心」を意味するそうです。小樽から毛無山峠を越して、深い山に入った北海道余市郡赤井川村にあります。静かな環境でホテルの部屋も広く、インテリアも落ち着いています。食事も美味しかったです。ホテルから続くレストラン街も良い雰囲気でした。そんな風景を写真で示します。
アクセスや宿泊料など詳しくは、http://www.kiroro.co.jp/ をご覧下さい。6番目と7番目の写真はキロロです。
一方、トマムリゾートホテルは北海道中央の旭川に近くの勇払郡の占冠村にあります。星野リゾートが各地の破綻したリゾート施設を再生して出来た施設の一つです。
8番目の写真はトマムリゾートの全景です。
9番目の写真は私共が2010年6月に泊ったトマムリゾートの タワーです。自分で撮った写真です。
今日は旧懐の情をかきたてる小樽や登別温泉、そして斬新なリゾートホテルのキロロとトマムへの旅の思い出を書きました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)