今年の復活祭は3月27日です。その前の40日は四旬節といい、イエス様が十字架にかけられ処刑されたことを想い節制をする期間です。
特に断食などはしませんが、全ての亡くなられた方々もいずれは復活し生き返るようにとお祈りもします。
そして遥々故郷を離れ日本で亡くなった外国人のことを想います。
そこで今日は私自身が数年前に訪れた下田、函館、横浜の外人墓地の風景の写真をご紹介したいと思います。
日本で亡くなった外人たちの墓地は日本人によって大切にされ、供養されているのです。その風景を私はいろいろな感慨を持って眺めます。
遺族は来ませんが日本人が供養しているのです。そして、不運にも異郷の地で果てた人々の冥福を私も祈って来ました。
下田ではアメリカ水兵5人とロシア水兵3人のお墓がありました。函館にはロシア正教徒のロシア人の墓がありました。横浜にはイギリス人多数と他国の人の外人墓地があります。
下田の外人墓地は日本で初めての欧米人の外人墓地になります。
外人墓地といえば普通欧米人の聖職者でない人々の墓地のことです。聖職者の墓地は別にあります。
ちなみに中国人や百済、新羅、高句麗の人々の墓地は外人墓地とは言いません。埼玉県の高麗郡にある高麗王の墓地は古いほうです。高麗王は戦いに敗れ、日本へ亡命し、大和朝廷から埼玉県に領地を貰ったのです。
外人墓地を見るたびにいろいろと考えさせられます。そして何故かとても悲しい気持になるのです。
それでは外人墓地の写真を示します。
上の1番目の写真は下田の玉泉寺で2008年に私が撮った写真です。
上の2番目の写真は下田の玉泉寺にあるアメリカ水兵5名とロシア水兵3名の墓です。
上と下の3番目と4番目の写真は函館のロシア人墓地です。ロシア正教徒の日本人のお墓も隣にあります。
上と下の5番目と6番目の写真は横浜の山の手にある外人墓地です。主にイギリス人ですが、他の国の人々も一緒に眠っています。
私は何故か墓地が好きで旅行に行けば墓地を探して散歩します。心がなごやかになり静かな気分になるのです。
ところがとても困ったことがあるのです。
イエスさまもお墓を建てて、故人の冥福を祈りなさいとおっしゃらなかったのです。
お釈迦さまはご自分の遺骨は野に捨てよとおっしゃって涅槃に入られたのです。そしてお墓は作るなと厳命されたのです。ですから仏教徒はお墓を作ってはいけないのです。
その故に玄奘三蔵法師は長安で亡くなった時、「骨は野に捨てよ」と言って亡くなったのです。
ですから慈恩寺にある玄奘三蔵法師のお墓は単なる慰霊塔なのです。
分かりました。お墓に拘泥する私は間違っています。
しかしお墓を作り故人を想い、その冥福を祈るのは残された家族や友人の優しく美しい心情の表れなのです。
死にそうなった自分が、家族や友人に立派なお墓を作ってくれと要求してはいけません。
しかしすでに亡くなってしまった故人を懐かしみそのお墓を作るのは人間の自然の美しい心情ではないでしょうか。
今日はこれから四旬節の第三主日のミサがあります。それで死者のことやお墓のことを想っていました。
写真に示した下田、函館、横浜の外人墓地を思い出して、書いてみました。
お墓に対する私の考えは間違っておりますでしょうか?ご意見をお聞かせ頂けたら嬉しく思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
特に断食などはしませんが、全ての亡くなられた方々もいずれは復活し生き返るようにとお祈りもします。
そして遥々故郷を離れ日本で亡くなった外国人のことを想います。
そこで今日は私自身が数年前に訪れた下田、函館、横浜の外人墓地の風景の写真をご紹介したいと思います。
日本で亡くなった外人たちの墓地は日本人によって大切にされ、供養されているのです。その風景を私はいろいろな感慨を持って眺めます。
遺族は来ませんが日本人が供養しているのです。そして、不運にも異郷の地で果てた人々の冥福を私も祈って来ました。
下田ではアメリカ水兵5人とロシア水兵3人のお墓がありました。函館にはロシア正教徒のロシア人の墓がありました。横浜にはイギリス人多数と他国の人の外人墓地があります。
下田の外人墓地は日本で初めての欧米人の外人墓地になります。
外人墓地といえば普通欧米人の聖職者でない人々の墓地のことです。聖職者の墓地は別にあります。
ちなみに中国人や百済、新羅、高句麗の人々の墓地は外人墓地とは言いません。埼玉県の高麗郡にある高麗王の墓地は古いほうです。高麗王は戦いに敗れ、日本へ亡命し、大和朝廷から埼玉県に領地を貰ったのです。
外人墓地を見るたびにいろいろと考えさせられます。そして何故かとても悲しい気持になるのです。
それでは外人墓地の写真を示します。
上の1番目の写真は下田の玉泉寺で2008年に私が撮った写真です。
上の2番目の写真は下田の玉泉寺にあるアメリカ水兵5名とロシア水兵3名の墓です。
上と下の3番目と4番目の写真は函館のロシア人墓地です。ロシア正教徒の日本人のお墓も隣にあります。
上と下の5番目と6番目の写真は横浜の山の手にある外人墓地です。主にイギリス人ですが、他の国の人々も一緒に眠っています。
私は何故か墓地が好きで旅行に行けば墓地を探して散歩します。心がなごやかになり静かな気分になるのです。
ところがとても困ったことがあるのです。
イエスさまもお墓を建てて、故人の冥福を祈りなさいとおっしゃらなかったのです。
お釈迦さまはご自分の遺骨は野に捨てよとおっしゃって涅槃に入られたのです。そしてお墓は作るなと厳命されたのです。ですから仏教徒はお墓を作ってはいけないのです。
その故に玄奘三蔵法師は長安で亡くなった時、「骨は野に捨てよ」と言って亡くなったのです。
ですから慈恩寺にある玄奘三蔵法師のお墓は単なる慰霊塔なのです。
分かりました。お墓に拘泥する私は間違っています。
しかしお墓を作り故人を想い、その冥福を祈るのは残された家族や友人の優しく美しい心情の表れなのです。
死にそうなった自分が、家族や友人に立派なお墓を作ってくれと要求してはいけません。
しかしすでに亡くなってしまった故人を懐かしみそのお墓を作るのは人間の自然の美しい心情ではないでしょうか。
今日はこれから四旬節の第三主日のミサがあります。それで死者のことやお墓のことを想っていました。
写真に示した下田、函館、横浜の外人墓地を思い出して、書いてみました。
お墓に対する私の考えは間違っておりますでしょうか?ご意見をお聞かせ頂けたら嬉しく思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)