ここ数日私の心は休まりません。ウクライナへロシア軍が侵攻して悲惨な状況になっているのです。
ロシアの暴虐ぶりは世界中から非難されています。ロシア国内でさえ軍事攻撃反対のデモが多くの都市で行われました。
それにしても私はウクライナのゼレンスキー大統領の人間性を考えています。
強大なロシア軍に降伏してしまえば自国の数多くの犠牲者の命を救えることが明白なのです。それをしないゼレンスキーさんは愚か者なのでしょうか?
しかし自分はキエフに踏み止まって徹底抗戦すると高らかに宣言しています。
ウクライナ軍の士気が上がってロシア軍は各地で苦戦しています。
ゼレンスキーさんは以前は人気コメディアン・俳優でした。それが今やウクライナの英雄になったのです。
私はこの英雄の将来が心配なのです。ロシア軍に捕まって処刑されるか国外逃亡の道しか無いのです。いずれにしても過酷な運命が待っているのです。
欧米諸国のマスコミでもゼレンスキーさんに興味が集まっています。
こで以下にBBCの報道をご紹介致したいと思います。この報道はゼレンスキーさんのことだけでなくウクライナはどんな国であるかを克明に描き出しています。
ウクライナは日本人の想像を越える混乱した複雑な国なのです。流石にBBCはよく調査して分かり易く書いています。
ロシアの暴虐ぶりは世界中から非難されています。ロシア国内でさえ軍事攻撃反対のデモが多くの都市で行われました。
それにしても私はウクライナのゼレンスキー大統領の人間性を考えています。
強大なロシア軍に降伏してしまえば自国の数多くの犠牲者の命を救えることが明白なのです。それをしないゼレンスキーさんは愚か者なのでしょうか?
しかし自分はキエフに踏み止まって徹底抗戦すると高らかに宣言しています。
ウクライナ軍の士気が上がってロシア軍は各地で苦戦しています。
ゼレンスキーさんは以前は人気コメディアン・俳優でした。それが今やウクライナの英雄になったのです。
私はこの英雄の将来が心配なのです。ロシア軍に捕まって処刑されるか国外逃亡の道しか無いのです。いずれにしても過酷な運命が待っているのです。
欧米諸国のマスコミでもゼレンスキーさんに興味が集まっています。
こで以下にBBCの報道をご紹介致したいと思います。この報道はゼレンスキーさんのことだけでなくウクライナはどんな国であるかを克明に描き出しています。
ウクライナは日本人の想像を越える混乱した複雑な国なのです。流石にBBCはよく調査して分かり易く書いています。
少し長い報道記事ですが是非、最後までお読み下さい。
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「人気コメディアンから祖国防衛の指導者に、注目集まるゼレンスキー大統領」
2022年2月27日、https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60543719 (スティーヴン・マルヴィー、BBCニュース)
2019年4月にウクライナの大統領に当選したウォロディミル・ゼレンスキー氏は、それまで政治経験ゼロの人気コメディー俳優だった。あれから3年近くたった今、ゼレンスキー氏は突如、戦時下のリーダーとして説得力のある姿を世界に示している。
ゼレンスキー氏は連日、演説や自撮りビデオを通じて国民を鼓舞し、ロシア侵攻に怒り反発する国民の思いを代弁している。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の発言は、日に日に常軌を逸したものに聞こえるようになっている。・・・中略・・・
ロシア語を話すユダヤ系家族に生まれたゼレンスキー氏は、威厳を保ち、強い意志の力を示し、明瞭に語り続ける。
ゼレンスキー氏の連日の発言は、彼に批判的だった大勢にとってまったく予想外だった。ウクライナの知識層のほとんどが、これまで彼に批判的だったのだ。
支持率低迷に苦しみ、時に自分の立場に当惑して場違いにさえ見えることのあった大統領は、24日早朝、ロシアの侵攻が始まる数時間前、国民を象徴する存在へと変身した。・・・中略・・・
ゼレンスキー氏の連日の発言は、彼に批判的だった大勢にとってまったく予想外だった。ウクライナの知識層のほとんどが、これまで彼に批判的だったのだ。
支持率低迷に苦しみ、時に自分の立場に当惑して場違いにさえ見えることのあった大統領は、24日早朝、ロシアの侵攻が始まる数時間前、国民を象徴する存在へと変身した。・・・中略・・・
もしウクライナが攻撃されるなら、自分たちは国を守ると、大統領は宣言した。
「我々を攻撃する時、あなた方が目にするのは、我々の顔だ。我々の背中ではなく、我々の顔だ」
この演説から間もなく、侵攻は始まった。そして同日の日中に行われた次のテレビ演説では、軍の作業着(ファティーグ)を着て、まるで旧約聖書のダヴィデとゴリアテ(圧倒的な強者に立ち向かう勇敢な少年の物語)のようなこの戦いについて語った。・・・中略・・・
国の最高司令官としてのゼレンスキー氏を、ウクライナのツイッターユーザーは全面的に歓迎した。
ニュースサイト「ノーヴォエ・ヴレミヤ」のユリア・マクガフィー編集局長は、まさかゼレンスキー氏に政府トップとしての能力があるはずはないと思っていたので、彼が2019年4月に当選した際にはひどく動揺したと話す。・・・中略・・・
ゼレンスキー氏の政界進出は、現実がフィクションを模倣したことによって実現した。コメディー俳優としての彼の一番の当たり役は、「国民のしもべ」というテレビドラマでのものだった。教師だった男性が政治腐敗への非難をまくしたてたところ、それを生徒がこっそり撮影していて、その動画が世間の大注目を集め、やがて教師は大統領になってしまうという内容のドラマだ。ゼレンスキー氏は教師から大統領になった主役を演じ、人気を博した。
・・・中略・・・
ゼレンスキー氏、政治家になる前は……
1978年、ウクライナ東部の主要都市クリヴィーリフに生まれる
キエフ国立経済大学で法律の学位を得て卒業
テレビ制作会社を共同創設し、成功
様々な批判を集める大富豪イーホル・コロモイスキー氏所有のテレビ局で、番組を制作
コロモイスキーは後に、ゼレンスキー氏の大統領選出馬を支援した
2010年代半ばまで、テレビと映画での仕事がキャリアの中心だった。
・・・中略・・・
ウクライナでは汚職が根強くはびこっている。新しい財閥規制法は、特定の大富豪の活動を制限しつつ、他の富豪を放任するために利用されるとの懸念もある。・・・中略・・・
「我々を攻撃する時、あなた方が目にするのは、我々の顔だ。我々の背中ではなく、我々の顔だ」
この演説から間もなく、侵攻は始まった。そして同日の日中に行われた次のテレビ演説では、軍の作業着(ファティーグ)を着て、まるで旧約聖書のダヴィデとゴリアテ(圧倒的な強者に立ち向かう勇敢な少年の物語)のようなこの戦いについて語った。・・・中略・・・
国の最高司令官としてのゼレンスキー氏を、ウクライナのツイッターユーザーは全面的に歓迎した。
ニュースサイト「ノーヴォエ・ヴレミヤ」のユリア・マクガフィー編集局長は、まさかゼレンスキー氏に政府トップとしての能力があるはずはないと思っていたので、彼が2019年4月に当選した際にはひどく動揺したと話す。・・・中略・・・
ゼレンスキー氏の政界進出は、現実がフィクションを模倣したことによって実現した。コメディー俳優としての彼の一番の当たり役は、「国民のしもべ」というテレビドラマでのものだった。教師だった男性が政治腐敗への非難をまくしたてたところ、それを生徒がこっそり撮影していて、その動画が世間の大注目を集め、やがて教師は大統領になってしまうという内容のドラマだ。ゼレンスキー氏は教師から大統領になった主役を演じ、人気を博した。
・・・中略・・・
ゼレンスキー氏、政治家になる前は……
1978年、ウクライナ東部の主要都市クリヴィーリフに生まれる
キエフ国立経済大学で法律の学位を得て卒業
テレビ制作会社を共同創設し、成功
様々な批判を集める大富豪イーホル・コロモイスキー氏所有のテレビ局で、番組を制作
コロモイスキーは後に、ゼレンスキー氏の大統領選出馬を支援した
2010年代半ばまで、テレビと映画での仕事がキャリアの中心だった。
・・・中略・・・
ウクライナでは汚職が根強くはびこっている。新しい財閥規制法は、特定の大富豪の活動を制限しつつ、他の富豪を放任するために利用されるとの懸念もある。・・・中略・・・
ウクライナ東部の分離派と国軍の戦闘では、1万4000人以上が命を落とした。この紛争を解決しようと、ゼレンスキー氏はロシアと交渉を試みたが、成果は限られていた。・・・中略・・・
ゼレンスキー氏はやがて、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)への加盟を追求するなど、積極的な姿勢を示す。これがロシアの大統領を怒らせるのは必然だった。・・・以下を省略します。
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最後にゼレンスキーさんの写真を示します。
今日は人気コメディアンからウクライナの英雄になったゼレンスキーさんの人となりを書きました。ゼレンスキーさんの将来が過酷にならないように祈っています。
それはそれとして、今日も皆様の平和とご健康をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)