日本にある川はいずれも灌漑用水や水道水の水源として公共のお役に立っています。ですから個人が勝手に大量の水を工業用水に使ったり、河川敷に建物を自由に作ってはいけません。
そこで国土交通省が管理している全国の河川を一級河川として、河川法に従って保護しています。そして都道府県が管理、保護している河川を2級河川と言います。
全国にある一級河川はhttps://www.mlit.go.jp/river//toukei_chousa/kasen/jiten/nihon_kawa/ に紹介してあります。例えば関東地方の一級河川は以下の通りです。
私共が散歩や散策で大変お世話になっている多摩川は一級河川です。ですからそこに流入している全ての支流も一級河川として国が管理しています。
先日、川の源を考える(2)数多くの美しい湧水がある野川の源流地域 でご紹介した小さな野川も一級河川と大きな看板が出ています。
今日は多摩川の、2番目に大きな支流の浅川の源流をたずねて小仏峠の途中まで登って来ました。一番に大きな支流は秋川です。
お役所的な浅川の源流は陣馬山となっています。そして小仏峠は陣馬山とその南の景信山の南隣で、同じ尾根筋にあります。
今日登った旧甲州街道に沿った小仏峠から流れ下る清流は杉木立の中を流れていて、いかにも源流としてふさわしい景観の小川なのです。
陣馬山へは景信山を越える尾根道で行けますが、その下の谷川沿いの道が分かり難くてとても素人には簡単にはさか登れません。そんな理由で私は旧甲州街道に沿った谷川を浅川の源流と定義したいのです。
今日撮って来た写真でご説明します。
一番上の写真は八王子市の西部にある多摩御陵への参道にある南浅川橋から上流方向を撮った写真です。奥の山が城山と小仏峠です。
二番目の写真は駒木野にある小仏関所跡付近の浅川の風景です。
裏高尾にある旧甲州街道の車が登れる所まで行くと広い駐車場があります。そこからいよいよ登山です。道に沿って心地良い水音をたてて清流が流れています。
三番目の写真が細くなった小さな滝の写真です。
やがて道は谷を離れて尾根への登り道になります。
四番目の写真がその尾根へと登る道です。ここまで登ると谷川の音も聞こえなくなりましたので帰ってきました。
歩きながら全国には同じような谷川があり、それぞれの一級河川の源流になっている様子を想像していました。
昔から川の流れを静かに見ていると悠然とした気分になったものです。そして何時かはその源を遡ってみたいと若い頃にいろいろ想像したものです。老境にいたって時間が出来たので若い頃のささやかな夢をかなえているのです。
つまらない話で失礼しました。恐縮しています。
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