からりと晴れ渡った秋空になり久し振りに仲間と平塚八幡山へスケッチに出かけてきました。
平塚八景の八幡山公園にある明治時代の西洋館「八幡山の洋館」は、歴史的建造部物として国の有形文化財に登録されており、その優雅な姿はスケッチ対象としては、一度は描きたい誘惑に駆られる名スポットである。
この洋館は、案内書によると日露戦争時に平塚に設置された火薬製造所のイギリス人の執務室や住居だったものを、横浜ゴムが払い下げを受けその後、平塚市に寄贈してこの公園に移設復元されたそうです。
外観はレトロな感じは無いが、屋根上のシンボル塔や窓の造りなど非常に木造建築の優しさを取り入れられたデザインは、実に優雅で秋の陽を受けた光と影の景観は、筆舌しがたい魅力がありました。
午前中は、隣の八幡宮側の大きなクスノキの木陰から洋館の最も美しいサイドを描いていたが、気温は高くても秋風が通り抜けて爽やかな空気の中で筆を走らせていた。
洋館が醸し出す柔らかい雰囲気の表現が難しく苦労していたが、久し振りのスケッチを楽しんで満足していた。
午後は、公園の西から再び緑に囲まれた洋館の遠景に挑戦したが、大木の向こうに輝く洋館はとても火薬製造所とは結びつかない景観で、現在は演奏会やコーラスの発表会などに利用されているようで、文化施設となっているそうです。
この日は、休館日でしたので内部には入館できなかったが、以前に入館した時は、古い調度品やソファーなどが保存されており、憩いのスポットとなっていました。
描き上げてから、平塚のパワースポットである八幡宮に参拝して境内を散策してみたが、訪れる人も無く静かな境内でしたが、応神天皇や神功皇后、武内宿禰を祀る由緒あるスポットでした。
また、拝殿前には諏訪社・若宮社・神明社の三社があり、それぞれ建御名方神、仁徳天皇、天照大神・徳川家康を祭神としているそうで、パワーの強さを感じていた。
久し振りのスケッチ散歩でしたが、期待以上の素晴らしい秋空の元でしたが、筆の歩みは相変わらずの足取りでした・・・・