本日6月28日は、我が故郷福井の65回目の「福井震災記念日」を迎えました。
あれから65年の月日が流れたが、我が人生の中で最も鮮烈な記憶に残る日であり、昭和23年6月28日午後5時13分(サマータイム)の日時は、忘れることはない。
福井は、空襲にも遭遇しており、復興もままならないバラックのような住宅住まいが多い中で、戦後最大の災害に襲われて、一瞬のうちに家屋・財産、尊い命を奪われた日となっていた。
一昨年の東日本大地震の復興が未だその道筋が見えていない状況で、被災地の皆さんの復興にかける思いが痛い程解かり、一日も早い復興を願うばかりである。
あの日は、家の近くの屋外にいて、立っていられない揺れを感じながら、周辺の家が目の前に倒壊してきたが、何が起きたのか全く判らずに我が家へ戻ってみると、我が家も全壊していたのを鮮明に記憶している。
我が家族は家屋の下敷きになっていたものもいたが大きな怪我もなく、無事を確認して避難していたが、市内の火災は3、4日続いていたのを記憶している。
近くの小学校も火災で焼失して、多くの死者がでたそうで、震災後は進駐軍の支援によるテント教室を強いられていたもので、今も同窓の仲間とは当時の想い出話が出ており、校内には震災記念碑が残されている。
昨秋にも、福井を訪れた時に市内を散策していると、中央公園や運動公園などには震災記念碑が建ち、当時の面影を偲ぶことが出来ました。
福井城の天守台跡の石垣も崩れたままでその傷跡が保存されていますが、福井のシンボル的存在でしょう・・・
空襲・震災・水害など度重なる災害を乗り越えて不死鳥(フェニックス)の如く復興してきたが、毎年帰郷した時には、旧我が家のあったフェニックス通りを散策しながら、郷土の繁栄に誇りを感じている。
足羽山から市内中心部を眺めると、65年前が想像も出来ない美しい街並みが望めますね。
東日本大震災の被災者にも、夢と希望を描いて頑張って欲しいと願うばかりである。
【挿入写真は、昨年帰郷時に撮影】