575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

コトバの不思議   遅足

2008年01月06日 | Weblog
句を読んでいると、コトバを信頼している人と、
ちょっと信頼していないなと感ずる人があります。
朱露さんの句には、コトバを信頼していないような匂いがあります。

人間はノッペラボウな現実に、コトバで切り込みを入れて区別して、
理解しようとします。
年越しのカウントダウンなどは、その最たるものではないでしょうか?

 2007年大晦日もいよいよ押し迫りました。
 5秒前、4、3、2、1
 2008年!

   
   

 去年今年貫く棒の如きもの   高浜虚子

虚子が新年を祝う放送に出演した時の句と
どこかに書いてあったような気がします。
虚子は、「どこに、そんな区切りがあるんだ?」
と、笑っているのではないでしょうか?

    

コトバにした時に、こぼれ落ちていったものがある。
それを掬いあげる。コトバを使って。
俳句のなかには、そんな句もあるような気がしますが・・・



コメント (2)
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