575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の結果です。  遅足

2008年01月26日 | Weblog
童子さんの選句が届きました。

題詠

①去年今年テレビにふわり前総理(朱露)静
②門松の紙貼ってある学生寮(狗)能・鳥・遅・亜・静・麗・童
③元日の日の耀(かがよ)ひてはや海に(静荷)郁・愚
④黒々と神おわす山初参り(晴代)鳥・立・遅
⑤手をかざす火焔の高さ淑気満つ(亜子)郁・立・晴・狗
⑥門松や男兄弟ばかりなり(遅足)能・朱・静・晴
⑦初洗濯日常ぐるぐる回りけり(麗子)郁・朱・遅・亜・晴
⑧柏手の間合い似てきた初詣(郁子)能・麗・狗
⑨片言を二人で聞きし初電話(立雄)鳥・愚・亜・麗・童
⑩初詣隣の美女のなが祈り(能登)朱・愚・狗・童
⑪臥す妻の願いの破魔矢真白なり(愚足)立


自由題

①いつの間に寄り添うているスワンかな(愚足)郁・朱・立・遅・亜・童
②十光年離れてすわる冬座敷(遅足)能・静・麗・亜
③冬の時化一村すべて耐えて待つ(能登)鳥・立・遅・愚・晴・麗・童
④囲炉裏ばた年守る人の深きしわ(郁子)立
⑤ひょいと抱き親子で鈴を鳴らしをり(立雄)能・郁・鳥・朱・愚・亜・静・麗・童
⑥玉砂利を踏みしめて行く初詣(麗子)
⑦踏み入れる淑気の山の辺の道に(晴代)
⑧茹で玉子逃げる包丁始めかな(亜子)鳥・朱・遅・晴
⑨ローマから電子メールの寒波来る(狗)愚・静・麗
⑩両手つき婆(ばば)に挨拶春着の子(静荷)能・郁・亜・晴
⑪天翔るもの燃え尽きる夜の雪(朱露)狗

    

次回は2月20日(水)午後6時 安田屋です。
題詠は「梅」です。


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天翔るもの燃え尽きる夜の雪 朱露

2008年01月26日 | Weblog

 朱露さんの句についての句会でのお話し。

 天翔るものとは?
 ペガサス?
 ギリシャ神話の登場する翼のある天馬のこと。
 英雄ベレロフォンの愛馬ですが、
 天に昇ろうとするペレロフォンを振り落として自ら天に。
 いまは、北天に出る星座となっていると言われています。

 この句の、天翔るもの。
 ペザサスかも知れません。あるいは人間の夢、希望なのかも。
 それが遂に燃え尽きる夜。
 夢の残骸のような雪が静かに降り始める。

 ロマンに溢れた句、狗さんだけがとっています。

                 (遅足)



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