575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ちょっと長いですが・・・    遅足

2008年01月30日 | Weblog
木登りが好きで、ツリーハウスに住んでいるタレントの
ジョン・ギャスライトさん。
なぜ、そんなに木の上が好きなのか?

先日、こんな話を聞きました。

   

子供の頃のジョンさん、父母は離婚、父のアルコール中毒。
さらに学校ではいじめられていました。
ある日、おじいさんがジョンさんを木登りに誘いました。
大きな木のうえで、ジョンさんは自分の知っているほかにも
広い世界があることに気づきます。

おじいさんは友だちをつくるヒントを教えてくれました。
面白いことをすれば友達はやってくるというのです。
ツリーハウスをつくったジョンさんは沢山の友だちが出来たそうです。

大人になったジョンさんがツリーハウスに住むようになったのは
別の動機があるのでしょうが、原点は子どもの頃の体験でした。
木はココロを閉じていません。人がココロを開けば木はちゃんと
話をしてくれるそうです。

   

この話はハイクをつくる時のヒントを与えてくれました。
まずココロを開いて自然と遊ぶ。
この体験が多ければ多いほど、豊かなココロに。
特別めずらしい自然でなくても、身近な自然のなかを
ユックリと歩くだけでも十分。


それだけでハイクが出来るわけではないのも事実。
身近な自然に気づくには、ものの見方を変える必要があります。
ジョンさんは、こんな話をしてくれました。


地球温暖化と白熊の危機について、子供に話す時、
こんな風に切り出すそうです。
みんなが北極で、白熊に出会った。
さあ、握手しようと、どちらの手をだしますか?
えっ?

   

人間の十人のうち九人は右利き。
白熊は100%左利き。
さあ、左手を出して、と。

身近な自然と話をするには、自然に対する知識が必要です。
しかし、白熊が左利きとしっているだけではダメです。
白熊と握手するという場面を想像する力がないと、
子どものココロをつかめません。

この想像力、俳句にも必要。

私は、想像力が乏しいので、強制的にコトバを置き換えます。
フレーズのなかのコトバを入れ替えていきます。
これまで関わりを持たなかったコトバとコトバを
フレーズのなかに置いてみる。

技量が低いので多くは一人よがりに。
失敗句は、現実の体験に裏打ちされていない場合が多いです。
現実の体験がコトバによって、新しいなにかに変化した時、
きっと良い句が・・・

成功すれば、それは新しいコトバの種となって、
誰かのココロのなかに根付き花を咲かせることもあるのではないのか?
一句でいいからそういう句をつくりたいというのが夢です。






コメント
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