八事福祉会館の謡の講座に通いはじめて数年。
今年も先日、初謡がありました。
今年の課題曲は「高砂」でした。
私はシテではなくワキ。
例の「高砂やこの浦舟に帆をあげて・・・」
この一節はワキの担当。
大きく声一杯に謡う。
これを強吟というのですが、どうも苦手です。
弱吟になってしまいました。
高砂のなかに、こんな部分がありました。
長能が言葉にも、有情非情のその声、
みな歌に洩るることなし、
草木土砂、風声、水音まで、万物に籠もる心あり、
春の林の、東風に動き秋の虫の、
北露に鳴くも、みな歌の姿ならずや。
長能は藤原長能という人のことです。
自然との一体感がよく表れた一節ですね。
近代以降の俳句も、この自然観を引き継いでいるのだ
と思いました。
今年も先日、初謡がありました。
今年の課題曲は「高砂」でした。
私はシテではなくワキ。
例の「高砂やこの浦舟に帆をあげて・・・」
この一節はワキの担当。
大きく声一杯に謡う。
これを強吟というのですが、どうも苦手です。
弱吟になってしまいました。
高砂のなかに、こんな部分がありました。
長能が言葉にも、有情非情のその声、
みな歌に洩るることなし、
草木土砂、風声、水音まで、万物に籠もる心あり、
春の林の、東風に動き秋の虫の、
北露に鳴くも、みな歌の姿ならずや。
長能は藤原長能という人のことです。
自然との一体感がよく表れた一節ですね。
近代以降の俳句も、この自然観を引き継いでいるのだ
と思いました。