575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

どんな初夢でしたか?   遅足

2008年01月02日 | Weblog
眠りにつく時、これから、どんな夢を見るのか?
普段は考えることもありません。
また、毎晩のように夢を見ているのでしょうが、
覚えている夢は、ごく一部です。

でも初夢となると、ちょっと事情が変わります。
俳句にも初夢の句は沢山あります。
好きな句は

 初夢のなかをどんなに走ったやら  飯島晴子

でも、こんな句も

 初夢のいきなり蝶の太い腹  宇佐美魚目

    

この句を最初、読んだ時は当惑しました。
なぜ、蝶の腹なの?それも太い腹?って???

夢から醒めて、なぜ、こんな夢を見たのだろうか?と考え、
思い当たる夢もありますが、ほとんどの夢は摩訶不思議。

そう考えると飯島晴子さんの句は、よく分りますが、
夢に託して現を詠んでいるような気がします。

これに対して、宇佐美魚目さんの句は。
意味がわからなくて、イメージは鮮明。しかも突然やってくる。
これって夢そのもの。

蝶では月並ですが、蝶の太い腹、といったところがスゴイ!
一番、夢らしい句じゃないでしょうか?
悪夢かな?

   

ところで元日は名古屋で初雪。
そして昨夜の夢はいかがでしたか?
私は何故か、突然、ダンプカーが出現、
追いかけているというものでした・・・????

しかたなく初雪で一句。

 初雪と告げてあがるや母の家  遅足

今年もよろしくお願いします。

  

コメント
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