偶然に出会った「思い羽」という文字。意味も実物も知りたくて、草女さんにしつこく尋ねた犯人は私めです。
答えは「<風切羽>の1種、初列、次列に続く三列風切のことで、銀杏の葉の形に似ていることから”いちょうばね”ともいう。
何時もは地味な羽色だけど、繁殖期になると、美しく色づくからそう呼ばれるのでしょう」と。
鳥博士の説明は正解でしょうが、納得がいかない。
これはもう実物を見るより手はありません。、設楽へ行こう。
設楽町田峯、地元の伊藤仙二さんが、もう20年間も保護管理していて、有名なオシドリの里です。
餌付けしているわけではなくあくまでも給餌、その日に必ず群がって来るという確約はない。
会うことができますように、と祈る思いでした。
いました。寒狭川の淀みにゆっくり浮かんでいました。
美しい鴛、控えめな鴦。銀杏形の思い羽は鮮やかな錆朱。艶々と耀いて誇らし気です。
手造りの観察小屋は粗末ですが、オシドリへの配慮が行き届いていて、自然の状態を見ることができました。
思い羽を詠んだ秀句の多いことも知りました。
恋知らぬ子よ思ひ羽の色深む 長谷川久々子
思ひ羽を飾りて根雨の鳥見小屋 朝妻力
思ひ羽の水をたたいてゐるばかり 馬場龍吉
思羽流れて濠の昏さかな 二松斐子
思羽いとしや老の書にはさむ 山口青邨
思ひ羽拾ひて水郷去らんとす 加藤三七子
答えは「<風切羽>の1種、初列、次列に続く三列風切のことで、銀杏の葉の形に似ていることから”いちょうばね”ともいう。
何時もは地味な羽色だけど、繁殖期になると、美しく色づくからそう呼ばれるのでしょう」と。
鳥博士の説明は正解でしょうが、納得がいかない。
これはもう実物を見るより手はありません。、設楽へ行こう。
設楽町田峯、地元の伊藤仙二さんが、もう20年間も保護管理していて、有名なオシドリの里です。
餌付けしているわけではなくあくまでも給餌、その日に必ず群がって来るという確約はない。
会うことができますように、と祈る思いでした。
いました。寒狭川の淀みにゆっくり浮かんでいました。
美しい鴛、控えめな鴦。銀杏形の思い羽は鮮やかな錆朱。艶々と耀いて誇らし気です。
手造りの観察小屋は粗末ですが、オシドリへの配慮が行き届いていて、自然の状態を見ることができました。
思い羽を詠んだ秀句の多いことも知りました。
恋知らぬ子よ思ひ羽の色深む 長谷川久々子
思ひ羽を飾りて根雨の鳥見小屋 朝妻力
思ひ羽の水をたたいてゐるばかり 馬場龍吉
思羽流れて濠の昏さかな 二松斐子
思羽いとしや老の書にはさむ 山口青邨
思ひ羽拾ひて水郷去らんとす 加藤三七子