575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

さながら浄土   鳥野

2008年02月12日 | Weblog
所用で時々出かける天白区にある「極楽西」というバス停。地名からとったものですが、有り難や。
ここに佇っていて西風が吹いてくれば、それはまさに”涅槃西”。さながら西方浄土でバスを待つという気分でしょう。

さて、もうすぐ、2月15日は涅槃会。お釈迦さまの亡くなった日に遺徳を追善するための法事です。
本尊は涅槃図。

沙羅双樹の下に横たわる遺体の回りには、諸仏も王も俗人も52種類の鳥獣も、あらゆる生き物が集まって、嘆き悲しんでいます。

ただし、猫めは例外、さもありなんです。うちの子を見ていても、駆けつける気配はありません。

  山寺や誰も詣らぬ涅槃像  大魯

  あばら骨露はに釈迦の寝ねませり  山口誓子

  ピエタよりきらびやかなる涅槃図や  相生垣瓜人

  涅槃の座たまはば吾は寝てしまう  橋本美代子
コメント (4)
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