575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の結果です。   

2008年02月21日 | Weblog
題詠「梅」

①長浜の盆梅がある豊橋駅(朱露)麗・亜・
②吉の卦をあまた結んで枝垂れ梅(立雄)鳥・能
③問われれば紅梅よりも白い梅(狗)遅・静・晴
④地に骨の還る時間やしだれ梅(亜子)遅・立・郁・狗
⑤紅梅や声を温め集う輪に(晴代)遅・静
⑥梅林に暮雪舞い込む寒さかな(愚足)鳥
⑦白梅や凛と一輪いてござる(能登)鳥・愚・立・晴
⑧平板な日常に咲く梅一輪(麗子)朱・愚・晴・郁
⑨願掛けの絵馬に枝垂るる梅の夢(郁子)麗・能・亜・静・立・狗
⑩あまつぶとつぼみつぶつぶ梅の花(静荷)朱・能・愚・狗
⑪天上のふたりの梅となりにけり(遅足)麗・朱・亜・郁


自由題

①君天に召されてよりの余寒かな(亜子)麗・能・愚・静・立
②春の空女と食べる握り飯(朱露)遅
③踏みしだく豆の多さや鬼やらひ(静荷)能・立・晴・狗
④おば様もバレンタインのチョコ選び(晴代)鳥・狗
⑤寒明けの金魚ゆるりと浮きにけり(愚足)鳥・亜・静・郁
⑥薄髪の地肌にぽったん牡丹雪(能登)麗・愚・晴・郁
⑦二月尽という季語教えてくれた人(麗子)朱・郁
⑧迷惑な靴の来ている雨水なり(遅足)鳥・亜
⑨満月を洗い流して冴え返る(狗)麗
⑩ひっそりと豆を食いをり鬼よ来よ(立雄)朱・能・遅・愚・晴
⑪通過する列車のあとは春の風(郁子)朱・遅・亜・静・立・狗

   

次回は3月19日(水)午後6時 安田屋 
題詠は「春風」です。


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追悼句会  麗

2008年02月21日 | Weblog
志考さんが亡くなられたので偲ぶ会となりました。
キリスト教に入信された志考さんが天に召されて今ごろ奥さまとお二人で梅を見ていることでしょう。
私にとっては「二月尽」始めさまざまな季語を教えてくださった志考さんが
奇しくも2月に亡くなられ命が尽きたことが残念でした。そういう思いを込めて追悼句を作りました。

しんみりの句会かと思いきや
朱露さんの

  春の空女と食べる握り飯

この句で俄然、笑いや反響が勃発。その女に奥様は含まれるのか否か
また、郁子さんにいたっては「夫とはもうおにぎりを食べない」などと
危ない発言まで飛び出しました。
私としては「女の姿をしてるけどもはや女ではない」と解釈してしまいました。

それにしても
郁子さんの

  通過する列車のあとは春の風

なんと気持ちのいい春の句でしょうか。郁子さんの本領発揮。最後にさわやかな春の風が句会にも吹き、志考さんも喜んで下さっていると思います。

        偲ぶ会暖かき風そっと吹く   麗
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