575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ルリビタキ                       草女

2011年01月29日 | Weblog
オオリリ、コルリ、ルリビタキ。この3種が我が国で見られる「青い鳥」の代表であ
る。オオルリ、コルリは夏鳥であるが、ルリビタキは平地で越冬するので今がウオッ
チングの時期。町中の公園にも姿を見せる。1月13日名城公園バードウオッチングに
参加したとき、リーダーが「今日のメインはルリビタキです。」と自信たっぷり言う 海上の森でも平和公園でも見たが、ここでは記憶がない。グリーンプラザを右に少し行
くと、メイン花壇と通路の間に小高い空間がある。ツツジの生垣の前に正月用と思わ
れる寄せ植えの真ん中に直径3センチほどの棒が立ててあり、カメラマンが2人いた。
ミルワーム(ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫で小鳥や小動物の餌として売られてい
る)を棒の上に置くとウグイスがやってきた。カメラマンのお目当てはルリビタキのみで
あるらしくウグイスが入り込んだ生垣を蹴って、再びミルワームを置く。ルリビタキ
が来たが、シャッターを押す間もないほどの時間でミルワームを食べてしまう。しかし
よく懐いていて何度も来て私達はしっかりウオッチングすることができた。

 野鳥を写真に撮るとき餌を置くことはよくある。全くなにもしないで野鳥を撮影す
ることはとても難しい。けれどここ名城公園は驚くほど猫が多い。それもどの猫も
艶々の毛並みをしている。あんなに無警戒にででくるウグイスやルリビタキを見ていると
本当に心配。

 ルリビタキはヒタキと名前にあるが、ツグミ科の留鳥または漂鳥で1500mぐらいの
亜高山地帯で繁殖する。青いのは雄の成鳥で雌や若い鳥はオリーブ色かかった褐色で
尾羽のみ青い。雄だって全身青いわけではなく、脇腹に橙黄色の羽毛がある。また腹と
眉班は白い。幸福の青い鳥ではないが、会えると嬉しくなる。

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百歳の書体鋭どき賀状かな   清水

2011年01月29日 | Weblog
1月の塔句会で最高点を取った句だそうです。
百歳になっても黒々とした墨で、新年の挨拶。
その書体を鋭い、と表現したところに感服しました。

百歳の方の生き方まで偲ばれる句です。

もう一句。

  はや三日誰も来ぬ年墨を磨る   清水

これは、ちょっと寂しい句。
以前は、あれほど賑やかだったお正月。
今年はもう3日なのに・・・

でも、こんな時こそ、と墨を摺って
新年の思いを自分に言い聞かそうとするのか?
はたまた、遠くの人に便りを書こうとするのか?

墨を摺りながら考えを確かめる。
下五が効いていますね。

私など習字の道具が一切ありませんから。
こうはいかないです。
道具というものが持っている意味を考えさせられます。

                 遅足


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大寒の御幣白白境内社   晴代

2011年01月29日 | Weblog
境内に鎮座する本社ではなく、
摂社や末社を境内社というそうです。

氏子のみなさんが、本社の神様だけには満足できず、
別のご利益を得ようと、いろんな所から勧請した神様。
私が初詣に出かける伊勝神社にも、境内社があります。

秋葉さんが多いには、昔は火事が怖かったからでしょうか。

境内社も、お正月には御幣が新しくなります。
大寒のころに、真っ白な御幣が飾られている。

大寒に、白という色の取り合わせ。
着眼点が面白いと思います。

作者は、ちょっと皮肉な眼で見ているようです。
末社など、新年に間に合わず、後回しになったのかもと・・・

                  遅足


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きさらぎの朝日ぶつかる唐紙へ     朱露

2011年01月29日 | Weblog
先程まで月と金星が側に居たけど?!
如月(きさらぎ)は着更着ではない。
草木が生えることを意味するらしい。
今の私は「着更着状態」ではあるが。

         



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