部屋の片隅、南向きの窓下、白い皿の中で、若い緑がチクチクと育っています。
まるでミニチュア細工。年を越して今5,6センチまで伸びました。大根の再生です。
去年の12月中ごろ、農家の方から、大根を1本いただきました。葉付きの立派なやつ。
葉を元から切り落とし、残った首の部分を薄く切って、皿に置きました。捨てるのは惜しくって。
急須の蓋みたいで可愛い恰好。笑っちゃいます。
それが、何時の間にか芽を出して、ゆっくりと伸び始めたのです。
料理に万能な大根が、こんな楽しみをくれるとは。
大根といえば思い出すのは、亡き師青井史の歌。
・ 母の抜きし大根の穴に雪降りぬ雪よりほかに埋むるものなし