575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蜜柑剥くなかに怒れる十二人   遅足

2011年01月30日 | Weblog
船団・朝倉ドクターの診断です。

〈子の嘘のみづみづしさよみかんむく  赤松子〉
みかんとは、何かをしながら食す(もちろん剥きながら)
ものなのでしょう、きっと。
「こたつにみかん」は、それを端的に表しているに違いありません。
赤松氏の、幼い子どもへの愛あるまなざしも、まことに共感しますが、
ちょっとした数の人たちが怒っている景も圧巻です。
このような、パワーがみなぎっている句も、大変良いです。
それに、逆に、読者の怒りが冷めていきそうです。

ありがとうございます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒や十二神将眉上がる   狗子

2011年01月30日 | Weblog
十二神将(じゅうにしんしょう)は、仏教の神々で、
薬師如来を信仰する者を守る武神。
奈良の新薬師寺の等身大の十二神将像が有名。

神像は、みな、仏法を妨げるものに対する威嚇のために
眉を吊り上げています。
大寒の厳しさに、その眉が一段と吊り上った。

人間ばかりでなく、神々もこの寒さに耐えている。
そこに着眼し、眉上がる、捉えてところが素晴らしい。

今日も寒い。名古屋は雪がちらついています。

                  遅足



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする