575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

塩は峠を越えて   鳥野

2011年10月04日 | Weblog
調味料に塩蔵にと、塩がどんなに大切なものなのか。
その昔、その塩を内陸に運ぶために、命がけの苦労があったことに、打たれました。

塩の道「千国街道」は糸魚川から幾つもの峠を越えて松本まで。さらに塩尻へと
約30里。5~6泊の難路です。

歩荷(ぼっか)と呼ばれる人の背で約50キロ、牛の背で100キロの荷。
雪で牛が歩けい季節になれば、人が歩きました。

暴れ川と呼ばれ、いつ氾濫するか分からない姫川沿いを避けて、敢えて急峻な 
峠越えを選んだのは先人の知恵と言えましょう。

長野県の小谷村には、「千国の庄史料館」が大町市には「塩の道博物館」が完備。
幾通りもの、峠越えの道や、番所跡、牛方宿が保存されています。

  ・ 塩を負いあえぎつつ行く峠道 千国番所の灯り命と

                      鳥野

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