575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋ふかく石がささやく石の声  中川宗淵

2011年10月05日 | Weblog
作者は1907年生まれ。臨済宗の僧。
古来、石は不死や永遠なる生命のシンボルとされてきました。
石には霊魂が宿っているとも。巌をご神体とする神社は多いようです。

また、石は天から降ってきたもので、尊く、信仰の対象にもなってきました。
隕石は、天降石、星石などと呼ばれ、神として祀った神社もあります。

昔から人々は、神聖な石がささやく石の声を聴こうとしてきました。
静かな秋。深まった頃ならば、石の声が聴こえるかも。

   (仏心の俳句一○八より)    遅足




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コスモスのゆれる合間に見えし面   晴代

2011年10月05日 | Weblog
コスモスのお花畑。遠くにココロを寄せた人がいる。いや、いた。
そんな面差しを思い出している。今、その人はどうしているのかしら・・・
女ココロはゆれる。
と、読みましたが「面」は、あるいは人ではないのかも。
水面、海面かも知れません。そうすると・・・
句は、また違った様相を呈してきます。
                    (遅足)

  
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