せめてものおもてなし。思い出つくりになりました 、と鳥野さん。
とても重いコトをさらっと詠んでいます。
「食べて」と「逝く」との間に、かなりの時間の経過があるのでは?
俳句は短い詩形。これだけの時間を詠むのは不得手です。
「食べた」時か、「亡くなった」時。
ある時点に絞った方が良いと思います。
病床の祖父におかゆを運ぶ時点に絞ってみます。
お粥は病気の重いことを表す重湯に。
新米の重湯を運ぶ祖父の床
運ぶや床は、言わずもがなですから。
新米や祖父の重湯に手を添えて
死の床についた病人の耳元で米を入れた筒を振る。
飢饉について書いた本にあった話です。
この句から、そんなことを思い出しました。
遅足
とても重いコトをさらっと詠んでいます。
「食べて」と「逝く」との間に、かなりの時間の経過があるのでは?
俳句は短い詩形。これだけの時間を詠むのは不得手です。
「食べた」時か、「亡くなった」時。
ある時点に絞った方が良いと思います。
病床の祖父におかゆを運ぶ時点に絞ってみます。
お粥は病気の重いことを表す重湯に。
新米の重湯を運ぶ祖父の床
運ぶや床は、言わずもがなですから。
新米や祖父の重湯に手を添えて
死の床についた病人の耳元で米を入れた筒を振る。
飢饉について書いた本にあった話です。
この句から、そんなことを思い出しました。
遅足