575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の最終結果です。     遅足

2013年09月19日 | Weblog
秋晴れの一日。
9月句会には8人が集まりました。結果です。


題詠「蟷螂」
①かまきりに出あいこわばる四肢と声(晴代)狗子・結宇
②蟷螂の抗いて鎌風を受く(郁子)麗子・遅足・結宇・えみ・亜子
③蟷螂なら鏡の奥に飼っている(えみ)鳥野・静荷・遅足・晴代・立雄
④肉食系鎌ふりかざす子かまきり(すみ)鳥野・麗子・能登・郁子
⑤大かまきり刈田の跡に主人(あるじ)かな(結宇)智恵・狗子・郁子
⑥かまきりの両眼に世界はどう映る(麗子)鳥野・佐保子・立雄
⑦蟷螂や見らるるわれの縮みゆく(遅足)結宇・すみ・亜子・立雄
⑧蟷螂や甘噛みもせず喰らひつく(亜子)麗子・能登・智恵・佐保子・郁子・すみ・晴代
⑨華麗なる翅拡げたり蟷螂が(佐保子)結宇
⑩役目終え蟷螂めすに喰われけり(立雄)能登
⑪かまきりの蝉押さへ込む愉悦かな(静荷)智恵・佐保子・遅足・亜子
⑫蟷螂がガリガリガリと蜂齧る(能登)えみ
⑬いぼむしり得意満面鎌が鳴る(智恵)静荷・すみ
⑭かまきりの少し乱れる薄い羽(狗子)静荷・晴代・えみ

自由題  
①白々と嘘ぶくプレゼン秋暑し(麗子)鳥野・静荷・能登・亜子
②ちょんちょんと水輪をつくり蜻蛉の尾(晴代)静荷・狗子・すみ・立雄
③秋の空生きるに値すること問ふ(郁子)えみ
④ララバイの静かに通る秋の空(えみ)
⑤秋の昼空どこまでも深き青(すみ)晴代
⑥裏庭と籠の鈴虫競い鳴く(立雄)智恵・佐保子・結宇・亜子
⑦鵜篝の眠りてもなほ闇に燃え(静荷)能登・佐保子・遅足・狗子・立雄
⑧断捨離のはかどらぬまま処暑となり(亜子)麗子・静荷・能登・すみ
⑨虫の音を聴く虫の名を知らぬまま(佐保子)鳥野・麗子・狗子・亜子・立雄
⑩手のあそぶままに散りゆく秋桜(遅足)結宇・郁子・晴代・えみ
⑪さるすべり風に上下の寺の屋根(結宇)鳥野・麗子・智恵・佐保子・郁子・すみ・晴代・えみ
⑫喘ぎつつ手を伸ばす先竜胆の青(能登)
⑬機上人謝意伴いぬ高曇り(智恵)結宇
⑭玉砂利に落ち蝉もあり秋に風(狗子)智恵・遅足・郁子

次回は10月16日(水)午後1時 東鮓
題詠は「古酒」です。

コメント
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