575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

かまきりに出あいこわばる四肢と声  晴代

2013年09月22日 | Weblog
9月句会の題詠は「蟷螂」でした。
14句の内訳は、螳螂との遭遇を詠んだもの・・・2句。
鎌を詠んだもの・・・3句。翅に注目して・・・2句。
あの食欲、口をとりあげて・・・4句。目を・・1句。
その他が2句でした。
今回は、螳螂との遭遇を詠んだ句を取り上げます。


①かまきりに出あいこわばる四肢と声  晴代

昔、かまきりが飛んできて頭に・・・
周りの人たちが「かまきり!」と叫び、パニックに。
それ以来、かまきりには過剰なほど体が反応すると、作者。
こんな体験があっては、螳螂は恐怖の存在ですね。

⑦蟷螂や見らるるわれの縮みゆく  遅足

泣き虫だった私。土瓶敷が回って転がるだけでも泣き出したそうです。
きっと螳螂を見ても泣いたのだと思うのですが。
記憶をだどっていくと・・・
目の前に螳螂がいて、あの顔が大きくなっていく・・・
映画の一シーンのようなイメージが浮かび上がってきました。

蛇も大嫌いでした。草むらでガサガサと音がすると心臓がドキドキ。
螳螂は早く卒業しましたが、蛇は時間がかかりました。
今は恐怖心が消え、なんともないのですが。

なぜ螳螂や蛇は嫌われたり、恐れられたりするのか?
最初に怖いものという観念がなければ、
不思議な存在ということはあっても、怖いとは感じないはずでは・・・

恐怖心は人から人へと遺伝子情報のように受け継がれていくのかも・・・

                         遅足

コメント
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