575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の投句が集まりました。     遅足

2013年09月18日 | Weblog
今回の題詠は「蟷螂」です。
以前は、よく庭で見かけました。枝に産み付けられた卵も。
しかし最近は姿をあまり見せてくれません。
螳螂にも住みにくい環境になってるのでしょうね。残念です。

題詠「蟷螂」
①かまきりに出あいこわばる四肢と声
②蟷螂の抗いて鎌風を受く
③蟷螂なら鏡の奥に飼っている
④肉食系鎌ふりかざす子かまきり
⑤大かまきり刈田の跡に主人(あるじ)かな
⑥かまきりの両眼に世界はどう映る
⑦蟷螂や見らるるわれの縮みゆく
⑧蟷螂や甘噛みもせず喰らひつく
⑨華麗なる翅拡げたり蟷螂が
⑩役目終え蟷螂めすに喰われけり
⑪かまきりの蝉押さへ込む愉悦かな
⑫蟷螂がガリガリガリと蜂齧る
⑬いぼむしり得意満面鎌が鳴る
⑭かまきりの少し乱れる薄い羽

自由題  
①白々と嘘ぶくプレゼン秋暑し
②ちょんちょんと水輪をつくり蜻蛉の尾
③秋の空生きるに値すること問ふ
④ララバイの静かに通る秋の空
⑤秋の昼空どこまでも深き青
⑥裏庭と籠の鈴虫競い鳴く
⑦鵜篝の眠りてもなほ闇に燃え
⑧断捨離のはかどらぬまま処暑となり
⑨虫の音を聴く虫の名を知らぬまま
⑩手のあそぶままに散りゆく秋桜
⑪さるすべり風に上下の寺の屋根
⑫喘ぎつつ手を伸ばす先竜胆の青
⑬機上人謝意伴いぬ高曇り
⑭玉砂利に落ち蝉もあり秋に風





コメント
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