575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

読み手に伝わるためには・・・      遅足

2013年10月19日 | Weblog
  抽斗の団栗そなたどちらさま   白茄子

NHK俳句で紹介されていた美術作家の勝本みつるさんの句。

句会で、何句か作ったあと、ふっと力を抜いて詠んだもの。
多くの人に選ばれたそうです。

  呑み干してなほいとほしむ古酒の瓶   静荷

この句も力むことなく、すっと生まれたもの。
作者は最高点を取ることは想定外だったそうです。

力を入れると言葉に無理をさせてしまう。
読み手が消化不良をおこしてします。
消化のよい句は、力を抜いてつくることも必要なんでしょうね。
コメント (1)
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