575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月句会近づく    遅足

2014年10月08日 | Weblog
今回の題詠は「冷やか」です。
冷ゆ、ひやひや、秋冷とも。
石や板の間につめたさを感ずる。そんな季語です。

秋の初めは「新涼」。中ごろが「冷やか」
「冷(すさ)まじ」は晩秋。
そして「冷たし」は冬の季語です。
日本人らしい細やかな感性ですね。

冷やかさを五感のどこで感ずるのか?
図書館の書庫などのひんやりとした空気。
肌で感じた冷やかさです。

  ひややかに梁(やな)こす水のひかりかな  久保田万太郎

  ひややかに卓の眼鏡は空うつす  渋沢渋亭

視覚で捉えたもの。

  秋冷の路地まがりゆく女下駄   遅足

耳でと、つくってみました。
鼻だと、どんな句が生まれるのでしょうね?


コメント
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