575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春日傘母呼ぶ声の転(まろ)び来て  等

2016年03月19日 | Weblog
春日傘をさして母は外出。
幼子が「ママ、抱っこ」と転ぶように駆けてきます。
あるいは、道草を食っていた子供が泣きながら
春日傘を追って転ぶように駆けたきたのでしょうか。
明るい春の昼、母と子の風景です。

ちょっと無理がありますが、こうも読めます。
母の春日傘をさしていたのは幼子。
追いつこうと「ママ、ママ」と転ぶように・・・
春日傘が声を発しているとも読めます。
「転び来て」という下五に不思議な力があるようです。

春日傘は止まって振り返るのか?
あるいは、ネグレクトするのか?
そこまでは句はなにも言いません。
読者に任されています。

        のち

もう雨はあがり晴れ間が出てきました。
今日も暖かく、桜が開花しそうです。  遅足


コメント
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