一年の過ぎるのが早いこと。今年最後の忘年句会が昨日行われました。会場もYWCA変わりましたが皆さん迷うことなく到着。こじんまりとしたお部屋でなごやかな句会となりました。私のように茶の花を見たことがないという人もいてなかなか面白い句会でした。楚々としたお茶の花という季語をどう生かすかが鍵のようでした。
遅足さんから「俳句は言葉の発見」「言えそうで言えないことを言う」などという金言も飛び出しました。それでは今年ラストの一言講評です。
題詠「茶の花」
①陽を溜めてまんまる蕾お茶の花
「まんまる」がかわいらしい表現。上5も暖かい感じが伝わって来ます。
②茶の花や国際結婚したと言う
はとこがノルウェー人と国際結婚しました。その驚きと日本ならではのお茶の花を取り合わせましたが、写生句にはならず。。
③茶の花や母お出かけの薄化粧
さりげない茶の花と上品な薄化粧を施す母のおでかけ。和服姿でしょうか?お母様のことを思い出して作ったそうです。「おでかけ」がいいですね。どこへ行かれるのでしょう?
④茶の花や土に香りを残しけり
お目が不自由になった作者ですが、視覚を補う嗅覚の俳句。そんなに香りはしないお茶の花ですが散った花びらが香りを残します。
⑤人絶えて里の茶の垣花の咲く
わびしさが出ている俳句ですが住む人がなくても花は生き続けます。音読しづらいのがやや難
?
⑥茶の花はふるさとの花まるき花
花が三回出てきています。茶の花のまあるい感じもひらがなからも感じられます。
⑦茶の花や笑みにほのかな蜜の味
ほのかな甘い味がした?お礼の一句。
⑧茶の花や喪中の葉書二通あり
お茶の花咲くころは、喪中はがきが届き始めます。
⑨落しもがの結ぶ垣根にお茶の花
ハンカチか手袋か?落とし物を垣根に結ぶ人の優しさがお茶の花によく似合います。トップ賞です!
⑩茶の花や静々進む綿帽子
綿帽子をかぶる花嫁さんとお茶の花の楚々とした様子が響きあいます。お茶畑を進む農村の婚礼の様子を目に浮かべる人も。
⑪富士は雲に茶の花は飛ぶ車窓かな
新幹線からの一句。静岡を走る頃。富士山の頂上は雲に隠れ、でも裾野のお茶畑は飛ぶように過ぎて行く、その疾走感が大きな景色を演出してます。
⑫茶の花や美術館通り左右(そう)に揺れ
「美術館通り」を変えてみれば?という意見もありました。右に左に道が曲がってお茶の花も揺れているようです。
⑬お茶の花周りは赤の他人かな
ユニークな一句。茶の花はツバキ科だそうです。ツバキといえば赤が多い。そこから「周りは赤」と思いついたとか。気づかなくてすみません。
いかがでしたでしょうか?今年の句会も無事にお開きとなりました。
安藤さん、遅足さん。今年も投句をまとめて下さりありがとうございました。
郁子さんの自由句「まな板をジングルベルに刻みおり」という俳句に衝撃を受け「もう俳句やめる!」と脱帽した石田さん!そんなことおっしゃらずにまた新しい句風を目指して下さい。
的確なコメントに聞き惚れてしまう亜子さん。
いつも冷静に句を評価され季語を教えて下さる晴代さん。
源氏物語や家庭菜園に詳しい静荷さん。
そして楽しくスムーズな進行をして下さる郁子さん。
お母様の介護でお休みがちな優しいすみさん。
格調高い語彙の結さん。
なかなかお会いできないちえさん、能登さん、さほこさん。来年のご出席を一同心よりお待ちしています。
そして、来年の初句会のお題は「初」です。またがんばりましょうね。
遅足さんから「俳句は言葉の発見」「言えそうで言えないことを言う」などという金言も飛び出しました。それでは今年ラストの一言講評です。
題詠「茶の花」
①陽を溜めてまんまる蕾お茶の花
「まんまる」がかわいらしい表現。上5も暖かい感じが伝わって来ます。
②茶の花や国際結婚したと言う
はとこがノルウェー人と国際結婚しました。その驚きと日本ならではのお茶の花を取り合わせましたが、写生句にはならず。。
③茶の花や母お出かけの薄化粧
さりげない茶の花と上品な薄化粧を施す母のおでかけ。和服姿でしょうか?お母様のことを思い出して作ったそうです。「おでかけ」がいいですね。どこへ行かれるのでしょう?
④茶の花や土に香りを残しけり
お目が不自由になった作者ですが、視覚を補う嗅覚の俳句。そんなに香りはしないお茶の花ですが散った花びらが香りを残します。
⑤人絶えて里の茶の垣花の咲く
わびしさが出ている俳句ですが住む人がなくても花は生き続けます。音読しづらいのがやや難
?
⑥茶の花はふるさとの花まるき花
花が三回出てきています。茶の花のまあるい感じもひらがなからも感じられます。
⑦茶の花や笑みにほのかな蜜の味
ほのかな甘い味がした?お礼の一句。
⑧茶の花や喪中の葉書二通あり
お茶の花咲くころは、喪中はがきが届き始めます。
⑨落しもがの結ぶ垣根にお茶の花
ハンカチか手袋か?落とし物を垣根に結ぶ人の優しさがお茶の花によく似合います。トップ賞です!
⑩茶の花や静々進む綿帽子
綿帽子をかぶる花嫁さんとお茶の花の楚々とした様子が響きあいます。お茶畑を進む農村の婚礼の様子を目に浮かべる人も。
⑪富士は雲に茶の花は飛ぶ車窓かな
新幹線からの一句。静岡を走る頃。富士山の頂上は雲に隠れ、でも裾野のお茶畑は飛ぶように過ぎて行く、その疾走感が大きな景色を演出してます。
⑫茶の花や美術館通り左右(そう)に揺れ
「美術館通り」を変えてみれば?という意見もありました。右に左に道が曲がってお茶の花も揺れているようです。
⑬お茶の花周りは赤の他人かな
ユニークな一句。茶の花はツバキ科だそうです。ツバキといえば赤が多い。そこから「周りは赤」と思いついたとか。気づかなくてすみません。
いかがでしたでしょうか?今年の句会も無事にお開きとなりました。
安藤さん、遅足さん。今年も投句をまとめて下さりありがとうございました。
郁子さんの自由句「まな板をジングルベルに刻みおり」という俳句に衝撃を受け「もう俳句やめる!」と脱帽した石田さん!そんなことおっしゃらずにまた新しい句風を目指して下さい。
的確なコメントに聞き惚れてしまう亜子さん。
いつも冷静に句を評価され季語を教えて下さる晴代さん。
源氏物語や家庭菜園に詳しい静荷さん。
そして楽しくスムーズな進行をして下さる郁子さん。
お母様の介護でお休みがちな優しいすみさん。
格調高い語彙の結さん。
なかなかお会いできないちえさん、能登さん、さほこさん。来年のご出席を一同心よりお待ちしています。
そして、来年の初句会のお題は「初」です。またがんばりましょうね。