575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

陽を溜めてまんまる蕾お茶の花   能登

2017年12月25日 | Weblog
茶の木は、気温が低くなり、日照時間が少なくなる
晩秋から初冬にかけて花を咲かせます。
どうやって咲く時期を知るのでしょうか。
日光と温度が関係していることは以前から知られていました。
最近の研究で、遺伝子が関わっていることがわかってきました。
条件が整うと、ある種の遺伝子が活発に動き出し、
開花にむけて準備が始まるそうです。
そんな茶の木の不思議を「陽を溜めて」と表現しました。

太陽の恵みを溜め込んだ蕾はまるく膨らんでいきます。
そしてある日、可愛らしい白い花が開く・・・

時間を詠み込んで、自然の不可思議に目をとめた一句です。遅足


コメント
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