575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

癖のある文字の葉書や春深し  晴代

2020年04月03日 | Weblog


仲の良い知人・友人がどんな文字を書いているか
メールやラインでやりとりするようになってから
わからなくなりました。
郵便物も印刷物が多い中、手書きの葉書を見つけ
「あ。あの人からだ!」とわかる。
その人間関係の親密さがうらやましくもあります。
長い時をかけて培ったものなのでしょう。


この句にある葉書の文字は
どんな癖のある字だったのでしょう?
読めないほどの達筆でしょうか
トメ、ハネ、ハライ、筆圧にも個性がでます。
絵文字、スタンプに負けない
その人となりが現れそうです。

この句の季語は生きているでしょうか。
おそらく葉書の主は、
ご病気か何かでしばらく落ち込んで
筆をとることができなかったかもしれません。
春も深まったある日、久しぶりに投函された葉書
「あの人だ」と文字でわかる。その嬉しさ。
その方を案じていた
作者の気持ちも読み取れるように思いました。

新型コロナは、濃厚接触✖
猜疑心や分断生む恐ろしいウイルスですね。
人のぬくもりはなくしてはいけませんね。郁子


コメント (2)
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