575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ここよりは石と死の街風ひかる  遅足

2020年04月21日 | Weblog
最初は読み飛ばしました
次にポンペイの遺跡に踏み込んだ時のことが思い出されました。
次にシリアとかイラクとか、宣戦布告なき戦争で、人や町が破壊された地域のことが浮かびました。
次に福島も人が踏み込めないところがあると思いいたりました。
コロナウイルスとの戦いでもすでに、類似の地域があるとテレビは伝えていました。
そして、さらに、地球が持ちすぎた核の重みに耐えかねる時のことを思いめぐらしたり、と、
あれこれ思いめぐらせた句でした。
風ひかる、のきらきらした明るさが切なく感じられました。

千香子さんの感想です。ありがとうございました。(遅足)



この句は倉本聰の「やすらぎの郷」のラストシーンを詠んだもの。
自分のために書いた脚本。それを亡くなった妻に読んでもらいたい。
石坂浩二演ずる主人公は、原稿を妻のお墓にささげて、返事を待っている。
そのままの景を575に。



コメント (1)
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