575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

蝶番五月の空を飛んでくる  遅足

2021年06月03日 | Weblog

蝶ではなく「蝶番」というところに魅かれちょっとシュールな句だと思いました。本当は蝶のつがいが飛んでいたのでしょうが。。。

でも遅足さんの俳句なのでここはちょうちょではなく金属の「蝶番」と詠んだ方が面白いかも知れません。

いただいたコメントです。

 

千香子さん:最初蝶が飛んでくると詠んでしまい。蝶番??

   金子兜太の  庭中に青鮫がきている  の句に出会ったとき、びっくりしましたが、

   この蝶番もあり得ないことなのに、どうして引っかかるものがあるのでしょう。

   扉は蝶番がなければただの板、身近なところでなくてはならないのが蝶番、

   などと考えなくていいのでしょうね。

 

殿さま:季重なりでしょうか。

しかし、他句と比べ晴々とした開放感を読み手に与えます。

 

能登さん:一瞬、チョウツガイが空を飛ぶ?と勘違いさせそうな句。それがおもしろい。 

 

奥様の佐保子さんによりますと、遅足さんは最近デイサービスやショートステイを利用されているそうです。庭を見てうつらうつら。こんな俳句が生まれて来るようです。

リハビリ中でも遅足さんらしさはちっとも失われていませんね。麗子

 

 

 

コメント (2)
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