結宇さん: 直立する竹林のはざまをまっすぐに陽が降りてくるところでしょうか。竹のまっすぐさとの対比を想像してます。
泉さん: 今年も竹の子から竹になり ういういしさを感じる。
亜子さん: 「今年竹」という季語。若竹の緑とその間の一筋の白き光のコントラストがいい。
筍が皮を脱ぎながら成長し、盛夏に入って竹らしい姿をととのえる若竹。
今年竹という季語がとても活きていますね。
青々とした若い竹林に真っ直ぐに光が差し込んで、真っ直ぐな竹と交差する。
厳かともいえる景がはっきり浮かんできます。 さすが竹葉さん。
自然界は
新参者の人間がコロナ禍で動揺していることなどお構いなく、
全く違う次元で粛々と為すべきことをしています。
ゆさゆさと蜜蜂と藤絡み合い 泉
この句も、生きるために蜜を求める蜂の営みがシンプルに捉えられています。
竹葉さんも
「ゆさゆさ」と「絡み合い」が必死に藤の花から花へ 蜜を求める蜜蜂が想像できていいと思いました。
と選句コメントを送ってくださいました。
なかなか収束がみえてこないコロナ禍、
すっかり疲弊している人間にエールを送るかのように
自然界は変わらぬ生命力を見せてくれます。
公園の歌壇にずらり一直線に並んだ苗を見たら、「ひまわり」と札にかかれていました。
20センチくらいに伸びて、本葉を逞しく四方に広げています。
植物から力をもらうと同時に、これらを植えた人の願いにも励まされました。
向日葵の苗からスクッと朝日向く 郁子