兼題 テーマ「音」
- ブザー鳴る急ぐ看護師長き夜や (須美)能登 結宇
- 朴の葉の 錆ゆく音に 秋気満つ (殿)泉 佐保子 紅 亜子 須美 郁子
- 8月15日音より先に機影消ゆ (結宇)
- 車椅子になりて一年虫すだく (佐保子)等 結宇 千香子 晴代 亜子
- 亡き夫の釘打つ音や秋晴れて (亜子)竹葉 遅足 結宇 麗子
- 西瓜をはじく音のいふ甘さかな (千香子)泉 須美
- 秋の庭 水琴窟の 音微か (紅)佐保子
- 白秋や墨磨る音の清らかさ (麗子)竹葉 能登 遅足 佐保子 紅 千香子 郁子
- 吾が耳に虫は鳴かずや蚯蚓鳴く (等)晴代
- ころころと音の聞こえぬ芋の露 (能登)泉 晴代 亜子
- 葉鶏頭声は通れど無音の家 (晴代)千香子 須美
- 透きとほる月のひかりのそそぐ音 (郁子)殿 竹葉 能登 遅足 麗子
- 秋の色帰りを告げる音さみし (泉)
- 桜紅葉過去しゃらららと巻き戻し (竹葉)殿 等 郁子
- 十月は開くと青い音がする (遅足)殿 紅 麗子
自由題
- ひつじ雲 群消えゆきて 宇宙見ゆ (殿)泉 竹葉 遅足 結宇 紅 亜子 須美
- 萩碗に指温まれば虫の声 (結宇)能登 千香子 晴代 亜子
- 赤トンボ水平に飛ぶ雨上り(佐保子)泉 麗子
- 「もう秋」と婆の指さす赤とんぼ (等)殿
- 音もなく秋蝶ひらり舞い降りる (麗子)
- 新涼や常より軽き花鋏 (亜子)遅足 佐保子 結宇 千香子 麗子 須美
- 調律師葉月の雨の過多をいふ (千香子)殿 等 紅 晴代 郁子
- 己書<おのれしょ>に 放つ夜長の カタルシス (紅)竹葉 佐保子
- 新生姜真白き肌に紅をさす (須美)殿 竹葉 能登 紅 亜子 郁子
- 空の色我が色に染む秋あかね (能登)結宇
- 秋冷や博多人形影の濃き (晴代)遅足 佐保子 等 郁子
- 秋高し鳩の鳴き音に歩を合わせ (郁子)須美
- 夕陽浴びかがやくススキ伊吹山 (泉)千香子 晴代 麗子
- 秋の夕はぐれ烏や森を背に (竹葉)泉
- 秋の航蒼き悲鳴を残しつつ (遅足)能登
「音」句会はいかがでしたか?
トップ賞は兼題 麗子さん 自由題は 殿さまでした
おめでとうございます!!