この句の良さは ぽつと気配す ではないでしょうか
須美さん:ぽつと気配すが面白い
この「ぽつ」から想像する様子として
・突然に現れたがそれほど驚いたわけでもない
・もうずっとそこにいたのにふと存在がクローズアップされた
・ちいさいものである 寂しげでもある・・など思い浮かびます。
オノマトペというのでしょうか、単純な音の配列で多くを語る面白さです。
作者はいつも独特の表現で、句の世界を肌感覚で広げてくださるので
私など共感のツボにはまることしばしばです。
今月の句。兼題「音」も揃ってきました。
耳からはいる音だけでなく五感で感じる音もありそうで、
「ぽっ」などもその類でしょうか。発表が楽しみです。
この句を選んだ等さんは
「盆」と「蜘蛛」は季重なりになります。「蜘蛛のゐて」位で如何ですかと提案されました。
確かに「盆」は秋 「蜘蛛」は夏の季語になりますが
蜘蛛がいたのがお盆であるというところに作者の句意があるかもしれません。
亡くなったかたが姿を変えて ぽっと現れたとか。。
皆さんはどのように思われますか? 郁子