575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朴の葉の錆ゆく音に秋気満つ  殿

2021年09月24日 | Weblog
朴の葉の変化を「錆ゆく」と表現して「音」を想像させました。
高得点のこの句に寄せられた選句コメントです。


泉さん: 秋になり、葉の色も変わって さみしさも感じる
紅さん:朴の葉が静かな山に落ちる音。錆ゆくという表現が、心に残ります
亜子さん:朴の葉は大きくその葉擦れの音なのか、あるいは落ちる音でしょうか?
  朴落葉だと冬の季語になってしまいますが、「錆ゆく音」という表現が独特で朴の葉に似あいます
須美さん:鯖ゆく音が朴の葉によく合っている

私もいただきましました。
「錆ゆく」の響きが「寂びゆく」にも通じ、「音」がそれぞれの耳に
というか胸の奥底まで伝わってくるようで魅かれます。
ただ、ここまでで十分秋の気配を感じられるので、下五の 秋気満つ がもったいないような気も・・
具体的な何かがもうひとつ加わるとさらに魅力が増すように思いました。

    
朝夕とめっきり涼しく肌寒さも感じるようになりました。
夏の疲れが出る頃。いろいろ気をつけたり考えることも増えそうで思わぬ怪我につながることもありそうです。
気をつけましょう。 郁子
コメント
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