575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

稲妻や浮かぶ凸凹街の景  晴代

2021年09月03日 | Weblog

景色があざやかに見えるこの句に寄せた皆さまからの選句コメントです。

 

千香子さん:夜の街を一瞬浮かび上がらせる様子は、見たことのある光景で凹凸と表現したところが面白いと思いました。

須美さん:浮かぶ凸凹が面白い

亜子さん:でこぼこで高さの揃わない不揃いなビル群。日本の街らしい風景が浮かび上がりました。

麗子さん:暗闇に一瞬、街の景色が浮かび上がるところに魅かれました。凹凸(おうとつ)ではなく凸凹(とつおう)にされたのはさすがです

 

最初、浮かぶ(おうとつ)と読んでいた私、

麗子さんの指摘で凸凹に気づきました。(その気づき、さすがです)

そうなると訓読みで「でこぼこ」と読むのが正解でしょうね。

音の感じで句の味わいも違ってきますね。

  

強烈な閃光をうけて浮かび上がる街。光と影が二次元に見えた街のビル群を立体的なものとして可視化します。

それは妖しい生き物のごとく隠れていた「闇」をも浮かび上がらせたかもしれません。

何かの拍子にすでにあった存在に気づかされることがあります。

コロナ禍という稲妻が、今たくさんの影や闇を見せてくれているように思います。郁子

コメント
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