今日から9月です。子供たちが大きな宿題をかかえ、少し疲れた様子で登校して行きました。我が家でも毎朝、朝顔が5つ6つ健気に咲いて、やはり朝顔は秋の季語なんだな~と実感しています。台風も接近し、蒸し暑いながらも秋の気配が日ごと深まって来ています。
さて、亜子さんのこの句。これぞ秋の気配という秋のはじめの波の様子です。
亜子さんのご親戚が知多半島の河和におられ、以前、遊びに出かけた思い出を詠まれました。そこには美しい遠浅の海が広がっていたそうです。お盆を過ぎると波頭に白波が立つ。それは夏の海の景色とは違い、季節の移ろいを感じたそうです。いつまでも心に残る風景のようでした。
皆さんのコメントです。
竹葉さん:「遠浅」だからこそ波頭は穏やかでより秋を感じさせてくれると思いました。
千香子さん:波も夏の勢いが微妙に緩くなっているように見えたのでしょうか。
泉さん:越路吹雪の「誰もいない海」の歌を思い出した。
遅足さん、私も採らせていただきました。これぞ俳句。美しい絵画を見るようです。真夏の白波ではなく、どことなく秋めいて来た夏の終わりの海が目の前に広がった気がしました。亜子さんは思い出の句を詠むのが大変お上手です。それは日々を丁寧に過ごしておられるからだと思います。 麗子