死に票を投じて帰る西日中 池内真澄
朝日俳壇に載っていた句です。
投票で母の事を思い出しました 。90代になり認知症を発症した母ですが、なんとか投票してほしいと思い、家で何度も練習しました。
ゆっくりできる期日前投票に行き、なんとか書いていたと思うのですが、
ある時{「○○党」と書くんだったね}と家にいる時の調子で聞いてきました。うなずくよりほかにありませんでした。
他に人はおらず、係りの人も苦笑していただけですが、それ以後投票に行けなくなりました。
死に票とわかっていても、車椅子でも投票に行く人がいる一方で、投票率は年々下がっています。
衆議院議員選挙の場合2012年から投票率は50%台になってしまい、この7月の参院選も52.5%、10代では34.4%でした。
2021年ドイツの連邦議会選挙は投票率76.6%だった、とドイツ在住の高橋萌さんという人が書いています。半分は郵便投票だったということです。
日本国内でも2004年から一定の条件のもとで郵便投票が可能だと知りました。
選挙は 養花天選挙合戦空ラ響き 高澤良一
選挙連呼街はやかまし漱石忌 山口青邨
の句のように賑やかというイメージがあるのですが。
空ラがどうしてラが入っているのでしょう。 千香子