575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒の内

2021年01月08日 | Weblog
寒中お見舞い申し上げます。

二十四節気の小寒の日から立春の前日(節分)まで
今年で言うと、1月5日から2月2日までの間を寒中、寒の内と言います。
年間を通して最も寒い頃です。今朝も各地で氷点下の朝となりました。
今季最大級の強い寒気に見舞われ、加えて
1都3県に緊急事態宣言、再発令。この先の不安感も重なり
寒さがさらに厳しく身に凍みますね。

から鮭も空也の痩せも寒の内  芭蕉

からからに干からびた鮭という俗なものと
聖人、空也上人を並べて寒の中にあるという
ある意味ユーモラスな味わいもとれますが、
心底冷え込んで感じるのは,この強烈な寒気のせいでしょうか。

 棒をもて叩けば固し寒の石 高室呉龍

この句もまた、石を打つ寒々しい音が聞こえてきそうです。
警戒を呼び掛ける声が、響かぬようになるのが怖いですね。
さあ、気をとりなおし
初句会、兼題の「大寒」
そろそろ投句の準備をしなくては。 

大寒の富士へ向って舟押し出す 西東三鬼
      
            郁子
                 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初句会の思い出  麗子 | トップ | 「菊の塵 鶴の杖」 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (麗子)
2021-01-08 09:24:59
お寒うございます。今朝は結露した窓ガラスが凍って開きませんでした。
西東三鬼の俳句、いいですね。こんな句を作りたいものです。

返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事