晩秋の浅海に海苔篊(ひび)をたててノリの胞子を付着させたノリは成長し一月から三月始めにかけて摘み取られる。寒風のなかでノリ舟に乗っての作業はとても過酷である。
ノリの養殖は江戸時代の頃から江戸沿岸で盛んで、浅草海苔の名で全国に知られていた。現在では東京湾の汚染によって伊勢湾、瀬戸内海、有明湾などの養殖が盛んである。
海苔は平安時代から珍重され宮廷貴族の高級食材であったと言う。
私などは朝食に、海苔(焼き海苔でも佃煮でもいい)沢庵が無いと落ち着かない。あと生卵でもあれば十分である。だから、朝食だけは自立亭主である。
さて、海苔は春の季語で、海苔掻く・海苔粗朶・海苔採り・海苔舟・海苔干す・海苔篊などバリエーションも色々だ。
海苔の句ではなんといっても芭蕉の
「衰や歯に喰あてし海苔の砂」
に止めをさすようだ。
海苔掻きは他は見ず岩を見て去りぬ 渡辺水巴
海苔あぶる手もとの袖も美しき 瀧井孝作
海苔買ふや追はるる如く都去る 吉岡禅寺洞
も好きだ。
※写真は、広重の名所江戸百景「南品川鮫州海岸」
ノリの養殖は江戸時代の頃から江戸沿岸で盛んで、浅草海苔の名で全国に知られていた。現在では東京湾の汚染によって伊勢湾、瀬戸内海、有明湾などの養殖が盛んである。
海苔は平安時代から珍重され宮廷貴族の高級食材であったと言う。
私などは朝食に、海苔(焼き海苔でも佃煮でもいい)沢庵が無いと落ち着かない。あと生卵でもあれば十分である。だから、朝食だけは自立亭主である。
さて、海苔は春の季語で、海苔掻く・海苔粗朶・海苔採り・海苔舟・海苔干す・海苔篊などバリエーションも色々だ。
海苔の句ではなんといっても芭蕉の
「衰や歯に喰あてし海苔の砂」
に止めをさすようだ。
海苔掻きは他は見ず岩を見て去りぬ 渡辺水巴
海苔あぶる手もとの袖も美しき 瀧井孝作
海苔買ふや追はるる如く都去る 吉岡禅寺洞
も好きだ。
※写真は、広重の名所江戸百景「南品川鮫州海岸」
味付け海苔が好きですが、
子供のころは、なかなか味わえなかった。
一枚、一枚、大切に食べたものですが、
いつの間にか平凡な食べ物になってしまった。
幸せだけど・・・
ちょっと寂しい。