2024年9月兼題「菊」
- 白菊のごとし介護の手をのばす (遅足) 麗子・容子
- 白菊や咲きて寂しき庭となり(竹葉) 遅足・能登・容子・千香子・亜子・郁子
- 白菊やうねり祭壇飾る通夜 (須美) 晴代・童子・容子
- 白菊や残されし文字そのままに (麗子)
- 菊の墓「翼忘れじ」刻まれて (亜子) 佐保子
- 菊日和早く来い来い菊日和 (佐保子) 泉
- 菊を摘む手際良きアジアの娘(むすめ)らは (容子)
- 菊食めば母の手料理弥彦山 (泉) 竹葉・晴代・佐保子・童子・千香子
- 菊の香や活けるそばから部屋満たし (晴代) 郁子・竹葉・麗子・能登・童子・泉
- 菊の香や万歩計つれ天守閣 (千香子) 須美
- 菊大輪翁は笑みてセピア色 (郁子) 晴代・須美・亜子
- 母晩年生きるよすがの福助菊 (能登) 郁子・遅足・佐保子・須美
- 菊を置く桐箪笥消ゆ母の部屋 (童子) 竹葉・麗子・遅足・能登・千香子・亜子・泉
自由題
- 狭き庭花野となりぬ日暮れ時 (佐保子) 郁子・童子・容子・須美
- 秋の児や一姫二太郎三茄子 (遅足) 麗子・佐保子
- 宝箱無事米になれ稔り田 (須美) 泉
- 届くのは勝手口から今年米 (童子) 郁子・佐保子・須美・亜子
- 何かせむ我生まれし日は獺祭忌 (容子) 麗子・能登・千香子
- 衰えぬ火勢さながら残暑かな (亜子) 竹葉・晴代・泉
- 葡萄食むXYの数はなに (晴代) 千香子
- 台風や心乱されふらふらと (泉) 竹葉・晴代
- 薬売り通ひし街や柿たわわ (千香子) 遅足・能登・童子
- 高架下の壁打ちの音夕茜 (郁子) 麗子・遅足・容子
- 逝き際の静かな化粧櫨(はぜ)紅葉 (竹葉) 郁子・遅足・能登・容子・千香子・須美・泉
- 吾亦紅せめてもの紅母遺影 (能登) 竹葉・童子・亜子
- 秋暑し遺品整理の手が止まり (麗子) 晴代・佐保子・亜子
トップ賞は
兼題「菊」 童子さん
自由題 竹葉さん
おめでとうございます!!
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